明日から日本シリーズが始まる。ちょうど1週間前に広島で盛り上がっていた僕で、その夜のスタートとなったすばらしい店『ビールスタンド重富』をご紹介したい。
「すいません、ぎんざん町へ行きたいのですが」と地元の方に聞くと丁寧に教えてくれ、今回の広島滞在をコーディネートしてくださった昭和39年男との待ち合わせ場所へと急いだ。その店こそがワンダフルワールド『ビールスタンド重富』である。ちなみに銀山町は“ぎんざん”でなく“かなやま”と読むことは後になって知り、さっき訪ねた方が眉ひとつ動かさず教えてくれたのは、きっと僕のような無知な者が多いからだろう(苦笑)。
酒屋の一角にあるスタンドスペースだ。そんじょそこらの酒屋の呑みスペースとはわけが違う。キチンと整頓された店内の主役はビールサーバーとその冷蔵庫、そしてご主人だ。ご覧のとおりのカッコよさで、客の注文を聞くと手際よく優美にビールを注ぐ。聞けば生ビールに惚れ込んだ主人の祖父が、広島に生ビールの魅力を広めるために戦前より奮闘を続けたとのこと。写真の向かって右側のドラフトコックは昭和8年のものだそうで、復活させて当時のテイストを再現している。
メニュー(!?)は注ぎ方が4種類記されている。壱度注ぎと呼ぶのが昭和サーバーならではの味わいとしてあり、弐度注ぎ、参度注ぎとそれぞれの注ぎ方で味が異なるのを楽しめ、主人の解説も楽しい。写真左の特注コックも装備していて、重富注ぎと呼ぶキリリとした味わいも格別だ(僕はこれと壱度注ぎをいただいた)。
1人2杯(1,000円)までというのが悩ましい。それも仕方なしで、僕が入店した時の客は8名でちょうど満席といった具合だった。外には長蛇の列ができていて、営業時間は夜7時までとプレミアム感満載だから、さっさと呑んで譲らなければイカン。今回の完璧なコーディネートでは、開店30分前に待ち合わせてしばらく並ぼうとしてあった。おかげで僕らは最初の組で入店でき、ラッキーだったのは広島カープがCSシリーズ制覇を決めた瞬間を、2杯目にうなっているときに迎えられたことだった。
数々の奇跡が起こったミラクルナイトになったのは、ビールへの情熱と伝統のある店でスタートしたことがデカイ。これまで数度しか経験していなかった広島の夜の街がグーンと近づき、日本シリーズの勝利を心から祈る昭和40年男になった。感謝でいっぱいの今日である。
重富に行きましたか!
流川に流れる前には丁度良いプレミアムな二杯なんです。
広島を楽しんでもらえて良かったです。( ̄▽ ̄)
平成乃昭和さん、広島秘密基地ができそうです。
お会いする日が楽しみですね。積もる話が積もってます(笑)。
思い込みこそがエネルギー源。
うっすらと気付いていましたが、
それを実践に結びつけることが出来るかどうか。
この辺を是非とも訊いて見たいものです~!
思い込み、勘違い、先走り…などなど、ステキな言葉ですね(笑)。
広島と言えば、奥田民生&吉川晃司が40’sですよね!
改めてオカルト号の吉川インタビューを見て、
“骨折してても殺陣やシンバルキック”
に勇気をもらいました~。
奥田民生インタビューも期待してます!
タイプは違いますが、2人とも自分の作品や行動への追い込みが凄まじいと聞きます。学ぶべきタメ年ですな。
タメ年目線の民生さんインタビューを実現させたいなあ。