タイトルからは少々離れてしまう。昨日はヤマハが展開するイベント『Two Yamahas, One Passion 〜デザイン展2016〜』に出かけてきた。六本木ヒルズだ。威圧感の強いデザインが大嫌いな建物ながら、展開されているショップやイベントは悪くない。このイベントも入場無料ながら楽しめるイベントで、10日まで開催される。
ヤマハといえばバイク。いや、楽器。双方ともに世界に誇るトップブランドであり、会社は別々の組織になっている。が、もちろん元はひとつで、その双方が合同で開くデザイン展が『Two Yamahas, One Passion ~デザイン展2016~』だ。楽器とバイクはなんとも異なる世界観を持つが接点は多い。そのもっとも大きな点は遊びの世界だということで、ヤマハのバイクは感動創造を目指す。これは楽器メーカーから派生した背景が強く、パーソナルモバイルを快適にというホンダとは決定的な差異だ。どちらがどうという訳でなく、企業の背骨にこうした違いがあり、ヤマハは乗って操って楽しいバイクを提供し続けている。楽器が目指すところとまったく狂いなくシンクロするのだ。楽器とバイク、2つのヤマハが双方のデザインを駆使した製品を出展するイベントでじつに楽しかった。
昨日は次の打ち合わせまで若干の空き時間ができた。そこでもう一つの六本木名物 (!?) である、東京ミッドタウンに足を向けた。ここには富士フイルムの展示スペースがあり、さすがの写真展がいつも展開されていて、昨日は何の情報もないままにのれん (そんなもんないが・笑) をくぐった。するとラッキーなことに大好きな報道カメラマンの不肖宮嶋こと、宮嶋茂樹さんの写真展が展開されていた。戦後70年をキーワードに数々の写真が展示されていて、どれも強い意味を持って迫って来る。これが入場無料なのだから、富士フイルムの肝っ玉に感謝だ。
昨日は初日ということもありサプライズがあった。なんとご本人がいらっしゃったのだ。「おーっ、ラッキー。これはお近づきにならねば」と図々しい僕は画策するも、さすがに初日だからお祝いに駆けつける宮嶋さんの知人が取り巻く。重鎮と思われる方も次々と彼に声をかけていて、写真や言動の大胆さとは真逆の繊細な対応をなさっている。面会を待つ僕にはその言葉の数々が感動的で、やがて時間切れとなりその場から離れるまで彼の人柄を感じ続けたのだった。結局お近づきになれなかったが、十分の満足感で会場を後にした。それはもちろん、展示されている作品の数々によるのもいうまでもあるまい。
2つの無料イベントに出かけてみてはいかがだろう。無料で申し訳ない分、ミッドタウンでちょっと贅沢なメシでも楽しんでくれ。って、俺は宣伝マンか (笑) 。