昭和40年男の少年時代、駄菓子屋に行けば必ず売っていたのがこの昆虫採集セットだった。誰もが一度は買ったのではないでしょうか。
いま、あらためて見てみると、その内容はなかなかのものです。注射器(針のついた本格的なもの)、殺虫液(と思われる液体)、防腐液(と思われる液体)、ルーペ、ピンセット…。要は昆虫の標本をつくるためのセットなわけだが、現在のご時世からするとかなり危うい内容。しかも、掲載したセットには説明書に類するものは一切なく、付属する2色の液体の名称や使用法などもなしときています。極めつけは製造業者の名前や連絡先に類する表記もありません。
このようなアイテムは、現代であれば許されない存在ですが、当時はむしろ知育玩具のひとつとして認知されていたところさえありました。これで昆虫標本を作って夏休みの自由研究として提出したという昭和40年男も多いのでは。とにかく、ネタに困る自由研究において、一度は試してみるテーマだったはず。そんな時にこの昆虫採集セットは活躍したのです。
子供ってトンボにロケット花火をくくりつけたり、カエルに爆竹くくりつけたりしちゃう残酷な存在ではありますが、昆虫採集セットは昆虫とはいえ生物を殺す道具なわけで、その危うさは子供心に感じるものがあったはず。でも、そんな危うささえ魅力のひとつだったのかもしれません。もしかして昭和40年男たちのマッドサイエンティストな精神を育んだ存在かも!?
この昆虫採集セット、もちろん今は販売されていませんが、これには事故が起こったためとか、薬物使用を防止するため販売停止されたとか、諸説あります。本当のところはわかりませんが、とにかく当時だからこそ存在できた時代の宝物だったと言えるかもしれません。
誌面では、この昆虫採集セットについて、さまざまな背景を探っています。ぜひ本誌を手にして詳細について知識を得ていただければと思います。ということで、9月10日発売された本誌最新号をぜひ書店・コンビニで手にとって見てください。
>> mag さん
MiCMACを一体どれだけの方がご存知なのか、わからないところもあったのですが、やはり取り上げてよかったです。当時のトミーの知育玩具はすばらしいものがたくさんあります。機会を見つけてまた紹介したいと思います。
今回は今までで一番自分的にツボなネタが多くて昭和40年男歴代一位です!
SS9000にも痺れましたが、まさかミックマックが取り上げれれているとは感涙です!
それ以外の記事も完璧に我がハートを射抜く逸品ばかりでした!