昨夜の広島戦、手に汗握りながら観戦しました。本当によかった~! 広島カープというと、1975年の優勝について話を聞いた古葉監督の取材をどうしても思い出してしまいます。物静かで大変に紳士な古葉監督が、あの当時のことを淡々と話す様子、広島ファンが戦争や原爆から復興していくなかで、どれだけ心の支えにしてきたか、優勝を待ち望んできたのかを聞くにつれ、もう涙なしにはいられなくなってしまい、喫茶店で男3人が涙したという不思議な光景が思い出されます。
昨夜の中継はイカしていて、折々に守備についている選手の姿が映し出されていました。妻から「まるで甲子園中継みたいだね」なんて言われてああそうか、と気がつきました。9回になると選手たちの目がうるんでいるのもよくわかりました。NHK、いいぞ! 個人的にもマツダというメーカーへの思い入れもあったりして、なぜかファンでもないのに優勝して本当によかったと思わずにはおれません。昨年もすわ優勝か!? なんて期待したこともあり、抱き合う新井選手と黒田選手は涙なしには見られませんでしたね。ぜひ日本一になれるよう、引き続き応援したいと思います。
さてさて、そんな優勝劇のあった当日に雑誌『昭和40年男』(vol.39) も発売されました。巻頭特集は『俺たちの宝物。』というタイトルです。今日紹介する記事は、表紙にも大きく掲載したこれ!
そう、トランシーバーです。昭和40年男たちが子供の頃は、当たり前ですが携帯電話なんぞあるわけもなく、刑事ドラマで捜査車両のマイクに向かって「こちら◯◯、応答願います、どうぞ」「どうした? どうぞ」「◯◯で殺人事件発生、急行願います、どうぞ」「了解した! すぐに急行します、どうぞ!」なんて会話する姿に憧れたものです。
わかっているとは思いますが説明すると、この「どうぞ」は片方通話であることから発生する「こちらの発言は終わりましたのでどうそお話し下さい」という意味の発言で、英語では「OVER」なんて言ったりしてこっちもかっこよかったわけですが、とにかくこの「どうぞ」や「オーバー」と言ってみたかったのです。だってカッコイイじゃないですか!
今回は、そんな憧れを満たしてくれて、友だちとのスパイごっこやドロケイ (ケイドロ、泥棒と警察とか、呼び名は地域でさまざまですが) などで活躍したトランシーバー、しかも人気の高い学研のラジホーンシリーズをずらり紹介しています。取材に応えてくれたのは、当時学研でCQシリーズとGTシリーズを担当したという永岡氏。とにかくこのラジホーンシリーズはすごい人気ぶりで、部品となるロッドアンテナが足りなくなり、国内の各無線関連メーカーで部品の争奪戦が繰り広げられたというくらいだったそうです。
ラジホーンシリーズのよかったのはそのデザインで、よーく見ると何かを思い出しませんか? そう、当時のラジカセを彷彿とする雰囲気なのです。これは当時人気のあったラジカセのメカニカルなデザインを積極的に取り込んだことによるもので、同じく学研の「電子ブロック」もこの流れにあるのだとか。
今回はCQシリーズとGTシリーズ合わせて12のモデルを掲載しましたが、みなさんが持っていたトランシーバーはこのなかにありますか? 刑事ドラマに憧れたというあなたは9月10日に発売したばかりの最新号をぜひ手にとってみてください。
持ってましたか! やはり目にするとあらためて記憶が蘇りますよね。あの時の雑音と共にw
トランシーバー、懐かしく拝読しました。
持ってた、持ってた!
もっと安物のヤツだけど弟やトモダチとよく○○ゴッコで遊んだねぇ。
思い出が蘇った、それもカラーで!
ありがとうございました。