つらい。つい先日ツクツクボウシの鳴き声を聞き、夏の高校野球も昨日終った。今朝はオリンピックまで終っちまって、確実に秋が忍び寄ってきやがった。またしばらく夏はこない。1年待った夏。年に1度しかない夏。そうそう、さすがサントリーだなと唸ったコピーが金麦の「一年ぶりの夏だもの。」で、夏好きのハートを貫いた名コピーだ。
小中学生の頃はそろそろ宿題が気になり始める時期だ。休みに突入した頃こそ追い込む少年時代の僕だが、ほぼ三日坊主でな~んも手をつけないままに遊びほうける。夏にしかできない冒険や体験をいくつもしたものだ。それによって成長したり痛い目に遭ったり、泣いたり笑ったりと、ともかく夏は少年をグーンと成長させてくれる季節だった。
高校生になると経験や成長の質が激変する。女の子だ。いやいや、真面目だった僕(!?)だから高校時代の夏といえばバンド活動だった。ウチのバンドは夏に必ずワンマンで大きなライブイベントを開催した。会場探しからチケットの印刷、販売まですべてをやったのは、後の自分たちにとってかけがいのない経験だ。高1のときはタイトルを「夏祭り」として、プリントゴッコでチケットを作ったっけ。このイベントに向けて猛練習をする。いつも使っていたスタジオの夏期休業を格安で貸してもらい、連日汗びっしょりになって練習に明け暮れたり、高3になると合宿なんて豪勢な練習ざんまいを実施したりと、その成長っぷりを実感できるほど夏は僕らを成長させた。そうそう、高2のときにメンバー全員でRCサクセション目当てに出かけたライブは、チャック・ベリーとサム&デイブのサム・ムーアとのジョイントで、これもスゲー刺激になったな。
と、ガキの頃と比べると今年はスケールの小さな夏だったことが否めない。唯一の初体験は甥っ子の応援で出かけた高校野球観戦くらいである。今年の僕につけるコピーは「一年ぶりの夏なのに。」で終ることになりそうである、トホホ。
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