今朝の出勤電車は快適だった。どうやら夏休み本番のようである。子育てが終ってどこにも行かないという方には、夜間のオリンピックと昼間の高校野球がおおいに盛り上げてくれることだろう。その甲子園を目指して頑張った甥っ子の夏は、県大会の準決勝で終った。3年生だった彼の野球生活は一旦ピリオドを打ち、部活のなくなった時間を使ってギターを覚えたいときた。さてさて、どこから教えるべきかと悩むばかりだ。
どんな曲が弾きたいのだと聞いてみた。GReeeeNや秦基博さんにゆず、50を過ぎた叔父を気遣ってかスピッツの『チェリー』なんてのを挙げた。フムフム、なんとなく傾向はわかったぞ。ここで悩みはさらに増した。彼の要望ではきっとアコギで良かろうが、そこは心優しい叔父だからロックギターの世界へと誘いたい。するとやはりジミ・ヘンドリックスは聴かせなければならないだろう。
僕が洋楽にハマり始め、ギターを弾いてみたいと思った中1のとき。すでにテクニシャンだった友人宅でギターについて指南してもらった。ストラトキャスターを持ち出した彼が、音をめいっぱい歪ませて弾いたのがジミ・ヘンドリックスの『パープル・へイズ』だった。それまでふれたことのない世界は、僕の全身に雷を落とした。さらに『ヘイ・ジョー』をレコードでかけてくれ、僕のギター熱を沸点まで押し上げた。
同じことをやってみようと考えている。ストラトをつないでミニアンプをめいっぱい歪ませて『パープル・へイズ』をかます。これにどんな反応をするだろうか? ちょっと怖いのは中3の甥っ子も一緒に来たいとのことだ。彼は兄以上に野球の才能を有望視されていて、いくつかの高校から声がかかっている。そんな彼に僕が中1のときに受けた衝撃を与えていいのだろうか。ロックには人生を狂わせる力があるのを身をもって経験した僕だ。いやいや、今どきの若者はヘンドリックスごときになびかないはずだと、なんとも微妙に揺れる甥っ子想いの叔父である。彼らのひと夏の経験やいかに? 続報を待て(笑)!!
初めまして、楽しく閲覧させていただいております。
で、どうだったんでしょうか?野球少年の甥っ子さんのその後、気になります〜。
一応1度教室を開きました。その後どうなっているかを聞くのがなんだか怖くて…。
めっちゃ楽しみです。
続報待ってます。
ありがとうございます。頑張ってみます。
ひとつ問題は彼はサウスポーで、左右どっちのギターで教えるかです。ウーム。