昭和40年男の不親切なグルメガイド。

夏休みの大冒険(!?)に、この不親切なガイドで出かけてはいかがだろうか? てなわけで、今日は僕の行きつけの焼き鳥屋をそっとお教えする。

煮込みこの店ではよっぽどのことがない限りカウンターに陣取る。さらしでうまい料理の数々をキビキビした動きで拵えるのは、還暦は軽く過ぎているだろう親父さんとその息子夫婦だ。座るなり僕は「生と宇宙一」と告げる。そして出てくるのがこの鳥もつの煮込みである。痛風にビビっているくせに堂々とコイツをオーダーするのはバカモノ以外の何者でもないが、ここの煮込みは宇宙一うまいのだから仕方ない。

僕の住まいから歩ける距離で、ちょくちょく世話になっている。料理のうまさだけでなく、親子で切り盛りしている姿を眺めながら呑むのが心地よい。たしか昭和41年より営業を続けていると聞いた。僕より年下の若旦那はまだ生まれてない頃より親父さんは努力を続け息子を育て上げて、今や立派な跡取りとしてカウンターの中で並んでいる。無口な親父さんと息子の物語を想像するのが楽しく、ついつい呑みすぎてしまう悪い店だ。

僕の行きつけはそんな家族やご夫婦でやっている店が多い。加えて、客と料理を愛して営業している店が多く、客もおっさんばかりで心地よい処ばかりをラインナップしている、エッヘン。

ネットの書き込みでおばちゃんが無愛想とあった。ここ何年かは店に出てこなくなったが、ああわかるなあと思った。が、決して無愛想なわけでなく、味のあるおばちゃんなのに少々残念だ。家族でやっている店だから、ケンカしているときなんかはなんとなく険悪なムードがあったりする。そんな店のキャラクターごと付き合いたいと思っているから、僕のショップラインナップは居心地が悪いと感じる方も多いだろう。そのまんまに、僕の行きつけはグルメサイトでことごとく評判が悪い。

さあ、今日も不親切に紹介させていただく。東急多摩川線の下丸子駅よりガス橋通りへ出て渡り、通りにある路地のどれかに入ってスグ。日祭日はお休みだから探す方はご注意を。ただし、宇宙一の煮込みとしたのはグルメとは縁遠い、ガサツ極まりない僕の評価だということをご理解の上注文いただきたい。責任は負いかねます(笑)。

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2件のコメント

    • 目立たない店なのによくご存知で。正解者に拍手!!

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