昨日の仕事現場は『鈴鹿8時間耐久レース』だった。このビッグイベントは体力診測定の場でもある。初めて取材に出たのは1999年のこと。朝から晩まで重たいカメラを2台担いで走り回る灼熱の現場は、シンドイながらも大きな達成感を得た。走っているライダーたちに比べたらシンドイなんて言ってはけしからんが、取材現場としてはキツイこと最高峰だ。以来、僕はこの現場を去年より自分をバージョンアップさせる場としてとらえ、冬のフルマラソンとともに体力測定だけでなく健康診断とも位置づけた。双方とも気力を持ってやり通せれば健康だと信じ、西洋医学の診断なんかいらねえとカッコつけていたバカモノだ。
3年前にしばらくエントリーしていなかったカワサキが電撃復帰した。それよりはファンブースの盛り上げ役の仕事を仰せつかるようになり、ますます厳しい現場になった。ファンのためのブースだから、カワサキの成績が良ければ良いほど盛り上がるのは言うまでもない。が、過去2年は思った結果が出ず運営に若干の苦労はしたが、そこはどんな結果であろうが全力で盛り上げてきた。
そして昨日は、ついにすばらしい結果が出た。2位だ。昨日もこのブログに書いた通り男たちは表彰台の真ん中を目指しているが、こと『鈴鹿8耐』に限れば表彰台でも十分すぎる結果だ。なんてったって真夏の8時間なのだから。
感動のゴールの瞬間はカワサキのピットにいた。歓声と拍手の中、スタッフの方々と握手を交わし抱き合った。涙腺が崩壊しないわけがない。しばしその感動に浸った後は、ファンブースで行なわれる後夜祭へとスイッチを入れ、もうしばし付き合いたかったピットに背を向けブースに向かった。
後夜祭をどう盛り上げるかを考えたかったのだ。とくにスタートさせる第一声に力を込めたい。万歳三唱、チームグリーンの連呼、「カワサキがやったぞー」とか、カワサキサイドに立って「応援ありがとう」などなど、シンプルで意味があって伝わることを念頭に、いろんな第一声が浮かんでは消えた。そして僕が選択した言葉は一夜明けた今も正解だと思っている「みなさん、おめでとう」だった。応援に来てくれて、しかも8時間の応援で疲れ果てた状態で僕たちのブースと付き合ってくださる方々を主役にすると自然とこうなる。すべてが終了して締めの言葉もコイツを使った。自己満足極まりないが、しっくりきたと思っている。この場に居られなかったカワサキファンに向けて、このブログよりもう一度、みなさん、おめでとう。そして来年、またこの言葉を使いたいと強く願っている。
日焼けの痛さも吹っ飛ぶ最高な結果でしたね。
初めての生観戦でいいレース見せてもらいました。
初めてのレースであのすばらしい展開にふれられたのは幸運ですね。来年もぜひっ。
男は黙って川崎重工!
GPZ命。
その通り!! 黙らない世の中に辟易としてます。