昨日はヤマハの記者会見に行ってきた。いよいよ週末に迫った真夏の祭典『鈴鹿8耐』に出場するレーサー、監督らが壇上に立ち、今年の決意を発表した。
バイクブームを牽引した我々世代だ。当時バイクに興味がなかった方も『鈴鹿8耐』という言葉は聞き覚えがあるのではなかろうか。2~3名のライダーが交代しながら1台のマシンで8時間走り、もっとも多く周回したチームが優勝というシンプルなレースである。ルマンなどとともに世界耐久レースのシリーズ戦の1つであり、耐久にしては短い8時間ということからスプリントレースであり、真夏の開催であることから過酷さも加わり見る者の胸を打つ。打つ、打つ、打つ!! この週末は鈴鹿サーキットで一緒に熱くなろう。どうしてもこられない方は、クーラーの効いた部屋でビールでも呑みながらコチラで楽しんでほしい。
僕は1999年から取材を始めて、1度だけ欠席したもののずっと会場に足を運んできた。一昨年にカワサキが電撃復帰したときにカワサキファンブースの進行を仰せつかり、取材と並行しながら奮闘するおっさんにはかなり過酷な現場となって3年目になる。すべてが終る日曜夜のビールのために、今年も全力で取り組むつもりだ。
長い取材歴を通じて去年ほど脅威を感じたことはなかった。完璧な勝利ってのを初めて見せてくれたのが、ファクトリーとしては13年ぶりとなったヤマハだった。『鈴鹿8耐』は市販車ベースで行なわれる。去年はそのベースマシンがフルモデルチェンジした年で、急ピッチの開発ながら完璧な勝利を演じたのだ。今年はさらに熟成が進み、去年以上の戦闘力をまとった。対する他の3メーカーがどのように食い下がれるかというセリフがどうしても出てしまうほど状態がよい。
ではどこが迫るかとなると、今日までに僕が集めてた情報ではカワサキを対抗馬の筆頭に挙げる。ファンブースを運営するからというわけで決してないぞ(笑)。去年は転倒でレースを崩してしまったスズキ(ヨシムラ)、ホンダ(ハルクプロ)だって優勝を狙って走る。他にも魅力的なチームが数多くエントリーしていて、僕としてはタメ年で友人の鶴田竜二が率いる『エヴァRT初号機 TRICK STAR(カワサキ)』も見逃せない。ともかく見所満載の『鈴鹿8耐』はいよいよ明日開幕で、日曜日に決勝となる。どんな結果が待っているのだろうか。そして何人の『昭和40年男』読者と会えるだろうか。楽しみな週末である。
天気も良さそうで、ホント楽しみです。
会場で会いましょう。楽しみですね。