最新号が会社に届いた。週明けに発売日を迎え、おおよその売り上げが見えてくる1週間ほどは毎度のことながら緊張の日々が続く。創刊当初に比べれば認知度は増した。コンビニにも陳列してあり余裕の勝負をしているかといえばそんなことはなく、号によって販売に波が生じる。思い切った特集で勝負した号が見返したくもない販売低調になったり、思いがけずドカンと売れたりと、何年やっても読み切れないものだ。もっともそれが読めちまったら人生おもしろくないってなもんだ。だから祈る(笑)。ちょうど今日は七夕だから星に願いをってな気分ですな。
てなわけで今日は七夕。幼少の頃より親しんだあたたかな気分の日ですな。♪ささの葉さらさら♪で始まる『たなばたさま』は子供心を震わされた名曲で、今朝からジングルしている僕はめでたいおっさんである。美しい言葉で綴られたこの曲は、短冊に願いを込める風習とともに子々孫々に伝えていきたい。この時期のイベントなんかで見かける、五色の短冊に子供たちが願いや夢をかき込んでいる姿はじつに美しい。決して『昭和40年男』がたくさん売れますようになんて書いてはならぬな(笑)。
彦星様と織姫様にあやかって、バブルの頃はこの日を恋人のために盛り上げようとの企画が多くあった。僕自身も広告屋に勤めていた頃はコンサートを仕掛けたものだ。さらにバンド生活時代は若干営業からみのイベントに出演して、恋人に向けての楽曲を織り交ぜろという発注を受けたことがある。そこで僕らが選んだのが沢田研二さんの『あなたに今夜はワインをふりかけ』とディズニーの『星に願いを』だった。ジュリーはさておき、こうしたイベントでなければ生涯歌うことがなかったかもしれない曲を歌いながら、なんとなく『たなばたさま』の雰囲気があるななんて感じていた。奇しくもこの2曲はほぼ同時期発表だそうだ。なんと第二次世界大戦直前なのだ。ウーム。
今日くらいは昭和のおっさんもロマンチックな気分を楽しんではいかがだろう。女の子とワインなんか開けちゃったりして。だが僕はそんな甘美な時間は過ごさない。ただひたすらに『昭和40年男』の38号がたくさん売りますようにと祈る(笑)。