『真田丸』にヒヤヒヤする昭和40年男。

IMG_3534タメ年男たちに大河ファンは多いようで、小学生の頃よりほぼすべての作品を観ていると言う者が周囲には少なくない。比べたら僕なんか素人に毛が生えた程度だが、今年の大河はこれまで観た中では異彩を放っている。役者たちのイキイキした姿が素晴らしく、なんてったって三谷ワールドが炸裂しているのは期待どおりだ。

素人ながらDVDに全話を焼いてコレクションされているタイトルは数多く、後半になってこれは残すべきだと焼いた作品もある。あまり期待していなかった『篤姫』なんかがそれだ。もっともあれは内容もさることながら、宮﨑あおいちゃんと堀北真希ちゃんの美しさを残したかった(笑)。今回は当初より全作品を残すつもりでのぞんだ。それは三谷幸喜さんが手がけたからで、前回の『新選組!』もすべて残してある。

近年の僕にとっては三谷幸喜さんと宮藤官九郎さんは外したくない、大好きな若き作家で脚本家だ。年上の三谷さんを敢えて若きと言わねばならぬのは、それほど怪物が多いから。ともかく最近は2人に首ったけで、先日放送された『ゆとりですがなにか!』もハードディスクに残されている。残念ながら大河を追うのが忙しくコチラは第1話を観て止まっているが、さすがにテンポがよく期待しつつコレクションしてある次第だ。

『真田丸』はいたるところに三谷ワールドが散りばめてあって、苦手な年配の方が多いだろうと常々心配しながら観ている。先週末も格式高い大河らしくない笑いが、いたるところに散りばめてあった。同じことが宮藤さんも格式高いNHKの朝の連ドラで『あまちゃん』においてぶっ放し続け、常に攻撃的だった。観た方ならわかるだろう。「ヒロシです」に驚愕させられ、レディ・ガガからフレディ・マーキュリーに繋げたあたりは朝だってのに腹が痛くなるほどだった。名シーンである(笑)。

先週の『真田丸』も、まるで彼の舞台を観ているようで笑いながも心配はますます大きくなった。が、それをよそに視聴率は悪くない。おそらく「バカヤロー、あんなふざけた大河は大河じゃない」と、距離を置いた大河ファンの方が多いはずで、それを補っての高視聴率ととらえていいだろう。僕らは4つ上の兄貴が繰り出す独特の香りを楽しめる世代でよかった。ここからの後半はますます中身が濃くなり、テンポアップしていくだろうから見逃せない。そしてそこにも笑いや独特の世界を練り込んでくれることだろうから、期待はふくらむばかりだ。観てない方々、まだまだ大丈夫ですから一緒に盛り上がりましょう!!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で