68歳でパパになる!?

ローリング・ストーンズのギタリストで、違いのわかる男にとってはフェイセズのギタリスト、ロン・ウッドが双子を授かったというニュースをキャッチした。東京都の親分の嫌な話ばかりで辟易としていたところに歓喜の話題である。つい先日このブログに孫が欲しいことを書いたばかりの僕だ。もうすぐ51歳になる男の極めてノーマルな欲求は、70歳が目の前の男と比べるとなんともスケールが小さい。

さてみなさん、自分に置き換えて考えてみよう。いろんな障害が次々と浮かんでくるだろう。僕のような凡人は、まずお金のことを考えてしまう。そう、68歳どころか日本では60歳が定年のところがまだまだたくさんある。年金で子育てができるほど甘くないってことは痛いほどわかっている。現役でいるか、よほどのお金持ちじゃなけりゃ60歳過ぎて子供なんて無理だ。

そしてもう1つ、もっともっと高くそびえる壁がある。男として現役でいるということだ。現時点のタメ年男たちはまだ想像はつかぬだろうが、これは実に興味深い部分である。仕事を含めて“生涯現役”は男の夢だな。

女の子を吸い寄せるために、容姿が枯れ果てたらイカン。実はこれがもっとも高い壁かもしれない。今でさえ少なくなった髪は確実に減っていき、肌なんかかさかさに干上がってくるだろう。それらの悲しい現実を鏡で見ながらも、こぎれいにオシャレでいようと思えるか否か。老いていく自分を奮い立たせ、ストールの1枚でも身につけるギラギラの男でいたいと今は思っているが、いくつまでその気を維持できるか。そしてなにより生きているのだろうか。10代よりずっと不摂生生活を送ってきた僕にとっては、そこは高い高い壁だ。

それにしてもフェイセズってのはすげーバンドだな。盟友のロッド・スチュワートも数年前に子供を授かっている。音楽でのコンビネーションを超越した2人じゃないか。そんな2人のラフなプレイが楽しいライブアルバムを楽しみながら、現役を続ける秘訣を探ろう。まさか当人たちは、将来こんなカタチのスーパーコンビとなることなど知る由もなかっただろう(笑)。

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