ゴールデンウィーク進行のおかげで、完全に手を離してから今日のできあがりまで結構な日数だった。さらに発売日まで4日あるというホントに長いカウントダウンである。カワイイカワイイ7作目の分身を眺めていると、なんだかこみ上げるモノが…。汗かいて苦労してつくり、完成品になって感じることがたくさんあるのだ。
隔月刊である。表紙にも[隔月刊スタート記念号]と入れ、6月号の文字も踊る。定期刊行物と呼ぶにこれまでの季刊発行はなんとなく肩身が狭かったが、隔月となると話は違う。どうだーっ!! 俺たち定期刊行物なんだぞーっという気概で一杯である。次なる野望は? ふっふっふ、独立創刊だよ。説明しよう。現状はうちの会社でつくっているバイク雑誌『タンデムスタイル』の臨時増刊ということでの発行を続けている。全国で流通する雑誌というのはだけでもカンタンに発行できるものでなく、ある程度の許認可制度みたいなものがあるのだ。以前もここで長々と綴ったから、詳しくはそちらへと行っていただくことにして、今『昭和40年男』の立場はテスト期間みたいなものだ。ここでいい成績を連発で出して、いいんじゃないのとなると、雑誌コードと呼ばれる数字を与えられ、堂々この雑誌名での発行となるのじゃ。
そのメリットは? 臨時増刊だと書店によっては探し出せない場合がある。管理の仕方がごくまれにだけど『タンデムスタイル○月号臨時増刊昭和40年男』と登録されていて、検索画面でお尻のほうが入りきらないという、なんとも間抜けな話でだ。そんなくだらないことで「ウチには入っていませんねぇ〜」と、期待に胸を膨らませてきてくれた昭和40年男がスゴスゴと書店を後にするのだ。そんなのごく少ない店舗の話でも悔しいですよ。単純に読者さんも「?」が浮かぶはずだ。「なんなの、この『タンデムスタイル』って」ね。ライダーの間ではそこそこ知名度がある方だが、一般の方にはまったく通用しない。これがね『文藝春秋』臨時増刊だったら、ああなるほど昭和40年生まれの男向けの文芸誌なんだなってわかるよね(笑)。
とにもかくにも、隔月発行ということは独立創刊のチャンスを得たということにもなるのだ。あとは売れればいいのっ。どうかなあ今号は。前号は震災当日の発売で影響をもろに受けてしまい、惨憺たる結果になってしまい、やっぱりすごく悔しいっす。今号は尊敬する泉谷しげるさんの誕生日が発売だから大丈夫だってなんのこっちゃ。
早く見てもらいたいなあ。前号は僕の出版人生で最も多くの文字を使った表紙にした。ものすごくうるさかったけど、今回はチョットだけスッキリを狙ってみました。今夜はこの表紙を眺めながら、俺酔います。
僕も、酔って候。