不親切なグルメガイド。

カレー『ビッグコミックオリジナル』に、かつて長いこと連載していた『こだわりの店』というページがあった。よくあるグルメページと違って、独自の視点で選び抜いた店を次々に掲載した骨太な読み物だった。地図や住所の記載はなくて、店へのアクセスのヒントだけが書かれた“不親切”なページでもあった。今日はそれを真似てみる。

カレー看板「さて、今日の昼はなににしようか」と街をぶらついていると、いつも通りかかる場所にこの看板を見つけた。低い位置に貼ってあっておそらく見落としてきたのだろう。それにしても汚い。だがカレーってのは1度インプットされてしまうと逃れられない魔力を持つ。とりあえず店を覗いてみようと向かうと看板同様汚い店だった(笑)。看板の左下に控え目にアピールしているように、そもそもはホルモン焼屋のようで、想像するにランチタイムの間借り営業でなかろうか。ネパール風のチープなのれんだけが演出の狭い店内に勇気を持って入店した。

メニューはカレーのみ。大盛でも普通でも800円で女性向けに中盛り700円とある。迷わず大盛りを頼んだ。待つことほんのわずかでサラダとカレーが出てきた。血糖値が気になるおっさんはさりけなくベジファーストを習慣にしているから、サラダとインゲンなどの野菜がありがたい。まずそれらをやっつけてカレーを口に運んだ。「うまっ」と思わず声に出たほどで、久しぶりの感動レベルの一皿だった。万民の口に合う仕上がりでない、強く個性を放っているのがいい。だがこの感動は腹が減っていたからだろうと自分を疑い、中2日で再チェックした。これは週一ペースの虜になると確信だ。2度目の方が煮込み時間が足りなかったのか肉(牛すじ肉)が固い。そんないい加減な感じがまたいい。テキパキと働く女性2人がネパール人なのかはわからんが、そんな雰囲気を醸し出していてカワイイのもよい。

さて本題の不親切ガイドといこうか。芝大門近くのそばの名店『更科布屋』の並びに上記の看板を見つければその案内とおりに進めばよい。以上、探してくれっ。あー、また食いたくなっている。

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2件のコメント

  1. 「ビッグコミックオリジナル」に連載されていた
    『こだわりの店』。
    覚えてます。
    懐かしいですネ。

    『こだわりの店』を真似るなら、
    難易度も記してほしかったかな。

    わりと簡単。とか。

    で、さっそく推理。

    「謎は、すべて解けた!」
    アームチェア・ディテクティブで解けました。

    店名のヒントは
    『春夏秋冬』と『果糖』。

    「ファイナル・アンサー」。

    今度、答え合わせに行ってきます。

    • ありがとうございます。難易度はご指摘のとおりわりと簡単ですね。ぜひ召し上がってみてください。ただ、あまり過剰な期待はご遠慮くださいまし(笑)。

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