表紙も発表になり次号の勝負が近づいてきた。表紙からは一目でオカルト特集というのが分かり、その他の企画の手かがりがロゴの上に詰まっている。想像力をかき立てて来週水曜日を待っててちょうだい。
さてさて、タメ年オヤジの今日のお話(笑)。1997年4月27日のことだ。前年に創刊させたカワサキだけのオートバイ雑誌『カワサキバイクマガジン』の読者ミーティングを首都圏のバイク乗りの聖地、箱根大観山で開催した。なんの演出もなく、ただ集まるだけのイベントに人が来るものかと疑っていたが、当時の編集長は何百人も来ると胸を張り、僕は早朝から付き合った。するとビックリ仰天。このなんの仕掛けもないどころか、ステージはなくトークは高台を利用して拡声器を使って声を張り上げる貧乏臭い集いに、400名近くのライダーが集まったのだ。気をよくした我々は、第2回を関西で行なおうと計画していたが、ゴタゴタ続きで開催できなかった。僕が編集長になることでそのゴタゴタを終息させることが決まったある日、カワサキの担当者より声がかかったのだ。「イベントを一緒にやろう」と。
バイクブーム真っ盛りの頃は、アイドルを呼んだりまでする華美なものばかりだった。が、この頃は販売が落ち続けていてそうした予算の捻出が難しくなっていた。そもそもそれだけの予算をかけてライダーと関係のない演出をする必要があったのか。そんな話が出てくるようなムードにまでなっていた。「一緒にやろう」には、そんな空気が強く関与していたのだろう。
担当との打ち合わせの席に用意されていたのは、写真の記事が掲載されている『カワサキバイクマガジン』だった。こんな感じのイベントがいいと言う。目指しているのは、朝フラっと立ち寄ってコーヒーを片手にバイク談義を楽しむ。そして午後には帰路につき、家族サービスも大切にするというものだった。華美な演出は一切なしで、集ったライダーが思い思いの時間を過ごすために場所を提供するというスタンスの、今も続く『カワサキコーヒーブレイクミーティング』はこうしてスタートした。1998年の4月19日、大分県のサーキットだった。
そして共催となって2回目を、翌月に箱根大観山でぶちあげた。以来、数回ずつの開催を重ね2,000人前後を集めるイベントに成長し、首都圏から近い場所ではパニックになるからと開催できなくなった。僕にとって思い出の場所は封印されたままになっていた。
が、明日は『カワサキコーヒーブレイクミーティング』の派生イベントで、29歳以下のライダーに年齢制限をかけている『カワサキU29ミーティング』である。これまで200人前後の規模で展開しているこのイベントなら迷惑はかからないとの開催で、僕としてはちょっとした凱旋気分である。29歳以下の集いなのに恐縮ながら説教オヤジ役でマイクを握る。30代の頃と変わらぬ、いや当時よりパワフルにイベントを仕切るぞ!! タメ年諸氏も見ている分にはおとがめなしで、お子さんがいたら参加させるなんてのもありだ。去年まではカワサキオーナー限定にしていたが今年はその縛りを取り去り、バイクに興味のある若者なら誰でもウェルカムにしている。ゴールデンウィークの締めくくりに、どうぞお気軽に立ち寄りください。
「レンタルおじさん」が出てきたこの時代、熱く語りたい!熱く語る姿を見てみたい!という願望が世間にジワジワ広がってきた証拠でしょう。昔は「弁論大会」なんてものもありましたが、どうぞプロデューサーのバイク熱を、聴いた人たち(多分もうバイク乗りだから彼らは魅力を知っている)が他の人に熱く語れるように心に響く分かりやすい言葉で熱弁してやってください!期待してます!
ありがとうございます。このメッセージのおかげで、昨日はいつもよりうるさかったかもしれません(笑)。