うわの空・藤志郎一座の公演『ただいま!』に涙した昭和40年男。

IMG_3353昨日は人でごった返す新宿に出かけた。タメ年の役者、村木藤志郎さんが座長を務める「うわの空・藤志郎一座」の公演『ただいま!』を観てきた。村木さんは『昭和40年男』に長いこと原稿を書いてくれ「浅草秘密基地」にもフラリと寄ってくださる。ナイスガイというのがしっくりくる男で、変な言い方かもしれないが実に昭和40年男らしい。その彼が作り出す笑いのネタは同世代にしっくりとくる。そしていつもホロリとさせられる。

パンフレットの彼の挨拶の言葉を借りる。

〜わたくしの作品のテーマというのは実に一貫してまして
「愛」と「死」。この2つをテーマに描いております。
(中略)
人生とは愛し合って死ぬだけですからね。
死ぬまで愛し合うだけだとも言えます。
そしていつも笑いに包まれてます。
滑稽でおバカです。
あ、うわのそらの舞台と同じじゃねっすか。
人生は喜劇なのです。
いっぱい笑って過ごしましょう。〜

なるほど『ただいま!』はこの言葉どおりの作品だった。次々と仕掛けられる笑いにすっかりリラックスしているところに投げ込まれる「愛」の世界。そして「死」とは。家族とは。なんてことをホロリとさせながら考えさせられる。たった2時間強のライブは心を大いに揺さぶってくれ、少々疲れ気味だった僕をすっかり元気にしてくれたのだった。タメ年の彼が丁寧に紡ぎ出した「愛」に酔うことしばしで、そのまま恵比寿に繰り出して焼酎に酔ったのだった。今日はスッキリと気分がよろしい。

この公演、今日の14時よりの最終公演が残っている。当日券は出るようなので、今日はゴロゴロしていようと思っていた方は新宿紀伊國屋サザンシアター出かけることをおススメする。6月には名古屋、7月には大阪でも同作品公演があるそうなので、要チェックですぞ。
 

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