そば汁ってのはホントに素晴らしいと、毎日のようにうなっているそばジャンキーだ。もり汁もかけ汁も甲乙つけがたくいつも迷い、加えられる食材によって抜群のハーモニーを奏でるからよけいに迷う。もり汁にとろろが入れば世界はまったく変わり、かけ汁に揚げ玉が入っただけでコクが深まる。丁寧な店だとたぬきはネギと汁に火を入れてくれる。ネギの香りとうま味が溶け出して味がグーンと深まるのだが、最近はこのひと手間をかけている店がちょっと少ないかな。
キレンジャーな僕だから、チョイスする日が多いのがカレー南蛮だ。店によって大きな差異があるのが楽しい一杯である。肉は豚と鳥のどちらで、ネギはタマネギと長ネギのどちらにするか。どの組み合わせでももちろんうまく、いつも大満足する。
そしてもう1つ、ちょくちょくオーダーするのが鳥肉系だ。かしわ南蛮とか鳥南蛮と呼ぶところが多く、鳥そばなんて言い方や会社の近くには鴨南蛮(鳥)と書いてあるところもある。鳥系はもり汁で煮て暖かいつけ汁にもなるとこれまた絶品で、夏は圧倒的にこっちになる。冷たいそばと鳥のだしとネギのうま味が効いた熱いつけ汁の組み合わせはいつも心で拍手する。そば屋ってところはホントに魅力にあふれてやがるぜ。
もり、かけ、ざる、たぬき、カレー、鳥系が僕のヘビーローテーションメニューである。なんで朝っぱらからこんなことを考えているんだって? 昨日の夕食の後悔が昼休みの僕を誘っているからだ。今日はつい先日もいただいたばかりだが、かしわせいろにするかな。昨日が揚げ玉の天ぷらそばだったからたぬきはない(笑)。