昭和40年男をうっとりさせるデザイン。

さて、これはなんでしょう?

目
平成男はほとんどわからないかもしれないが、昭和40年男にはちょっとカンタンすぎる接近の仕方だったな。もうちょっと意地悪に撮ればよかった。正解はもちろんこれだっ!!

全体
ヤマハ発動機の現在と過去、そして未来が展示してあるミュージアム「コミュニケーションプラザ」

にドーンと展示してある、ご存知トヨタ2000GTだ。ヤマハが開発に深く関わったことや、本社工場で生産されたことなどからこのミュージアムで意義ある1台として存在感を放っている。コイツが1960年代に開発されたのは驚愕のひと言に尽きる。当時の最新技術を詰め込んだメカニズムもさることながら、このデザインは素晴らしい。「コミュニケーションプラザ」に何度行っても、その美しさにうっとりしてしまう。

昔々のまだ雑誌の編集長としては駆け出しだった頃。バイクのデザインについての企画をぶちあげてご一緒したベテランのライターさんから「デザインの善し悪しとは、時代に負けない耐久性である」との言葉をもらい、強く納得させられた。以来、バイクや広く工業デザインを学ぶことを己に課したのはこの言葉によるところが大きい。いいデザインに触れる度にその耐久性を自分なりにジャッジする。そのデザイン担当者について調べたり、バイク関連の仕事が多い僕はデザイナーから直接話を聞けたりする。この施設に展示されているヤマハのバイクの多くを手がけてきた、日本が世界に誇るGKデザインの一條さんは光栄なことに呑み仲間に加えてもらっている。痺れるセリフ「デザインとは耐久性である」のおかげだ。1つのキーワードが人生を動かすことがあるもので、俺たちおっさんも若者たちに打ち込みたいところだ。

さてさて、2000GT。まさしく年月の流れにへこたれることのない、実に耐久性の高いデザインである。僕らが生まれた直後にリリースされた。劣化ばかりが進む昭和40年男に、どうだっと言わんばかりの時代を超越した新しさに脱帽するばかりだ。展示している「コミュニケーションプラザ」は、残念なことに休日は休館日だが、土曜日は開いている日があるから出かけてみてはいかがだろう。うっとりするぞ(笑)。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

2件のコメント

  1. 潮来の「サーキットの狼ミュージアム」にオープンの2000GTがありましたよ(昨年10月)。
    また千葉を牛耳っているT社系大手ディーラーの御大将は、不動車含めて5台の2000GTを持っているとか・・・羨ましいですな。

    • 5台ですか〜。そんな人に私もなりたい。

コメントは受け付けていません。