少し前のことだ。いつものように眠い頭を覚醒させながら新聞をめくっていたら、その頭をガツンとハンマーで叩かれた。センター見開きカラーで展開された広告で、オーディオに強い憧れと愛を持つ多くの昭和40年男たちの頭は、僕同様に叩き割られたことだろう。写真ではわかりづらいだろうから解説すると、左が昭和54年に発売されたテクニクスが誇るプレイヤーの名器、SL-1200シリーズの2代目のMK2だ。中坊の頃、プレイヤーはテクニクスが優れていると多くのクラスメイトが言っていた、そのフラッグシップモデルだ。正直に言えば音の違いなんてよくわからなかったが、デザインやブランドの響きがよく、テクニクスに好感を持っていた。
時は流れて2016年。生産をストップしていたSL-1200が復活する。コピー冒頭は“変わることなく、すべてを変えた”だ。ウーム、素晴らしい。現代の技術でよみがえった名器とはいかなるものかと、ワクワクするじゃないか。こうした上手な資産活用に出くわす度にうれしくなり、国内ビジネスにおいてキーのひとつだと確信する。
新聞というメディアの特製を活かし切った広告もこれまた見事である。誌面サイズを味方にして、原寸大(おそらく)で掲載することで見事な誌面に仕上げている。ビジネスとしては厳しさを増すばかりの新聞広告だが、こうして知恵を絞ればそれでしかできない仕事になる。紙の世界に生きる人間にとっては、これもまたうれしい。
庶民が手を出せる値段ではなかろうが、ついつい夢を見てしまうのは我々物欲世代の悪い癖だ。こいつを我が家の居間に置くにはどうしたらいい? 「君の場合は、この広告のような素晴らしい表現を生み続ければいいのだよ」とでも言ってくれているような誌面だ。よーし、いっちょ夢をたぐり寄せてみますかな。それにしてもモノに弱い昭和40年男である(苦笑)。
3月にパナソニックの女性取締役が記者会見し、6月に発売だとかという記事を見ました。
お値段はいくらのなるのでしょうか?日本製なのか? 気になります。某日本メーカーのプレーヤーは定価10万円近くで実勢価格7万円弱のもの(現行モデル)、バラしてビックリ!中国製。w という誰かのブログを見ました。
個人的にはパイオニアのPL-1200Aが好きです。
生き残り活気づくメーカーもあれば、安く買いたたかれ身売りしたメーカーもあり。
先日、OPTONICAのACサーボモーター・ベルト駆動のプレーヤーのコンデンサ交換をしました。涙しながらです。ハンダの煙が眼にしみたわけではありません。残念な思いです。
パイオニアも好きなブランド名ですが、なにも所有したことがないです。オプトニカは…、同じく涙がこぼれてきます。
ところでレオ貴さん、今年はそちら方面でイベントがありそうです。お会いできたら楽しいですね。