今日、東京の桜が開花したと気象庁より発表があった。少しずつ近づいて来た春がいよいよ本番である。昨日会社の近くの桜もこんな風に花をつけていてカメラを向けていたら、道ゆく人たちも足を止めて眺めていた。見上げるその表情は緩み、喜びが感じ取れる。
都心では今月末から来月初め頃が満開とのことで、花見を楽しみたいところだが、毎年のことながら繁忙期でちょいと無理だろう。年度末、新年度とちょうど重なるから同じボヤキを毎年繰り返しているタメ年たちも多いことだろう。まっ、仕方無しだ。仕事人生が無事に終了した後の楽しみとしておこうじゃないか。それになにもドンチャン騒ぎするだけが花見じゃない。花びらがハラハラと舞う下で、ほんのしばしの休息だって十分に花見だ。って、やっぱりドンチャン騒ぎをしたいなあ。これまでの人生で数回の経験があり、その想い出はこびりついて離れないほど最高の時間だった。
つい先日、60過ぎの先輩と話をしていたとき、桜の開花が近いとの話題から「毎年満開の桜を見ると、来年も見られるかなあなんて思うんだ」と、印象深いセリフを聞いた。ウーム、僕もそこに近づいているなんて瞬間的にそう思ってしまったのは、近年何人かの同世代の方と悲しい別れを経験しているからだろう。ちょうど50歳の桜を先輩が言った気分で見上げるかもしれない。
むしろ、そのつもりで生きることへと振りかえていくのはポジティブだな。「これで見納めじゃ。だから全力で突っ走ろう」なんて気合いを入れてそのつもりで走った結果、また満開の桜を見上げる自分がいる。そのためにも今年は待望のドンチャン騒ぎが必要かもしれん(笑)。