最近、ラックからアナログ盤を取り出すと袋がポロポロ割れ落ちる。どれも30年以上使い込まれているのだから仕方なしで、パソコンに“アナログ盤外袋”と打ち込んでみたらあるじゃないか。迷わずクリックしたのだった。ならばとアナログレコードを全部引っ張り出して整理した。こんなの持っていたんだと思うことがしばしばある。この名盤もアナログで持っていたのかなんて感動したり、なんでこんなの買ったんだと首を傾げるものもある。結婚したときに女房のコレクションと合体したからなおさらで、おもしろいことに同じものが2枚あるタイトルも少なくない。
一方、買ったシチュエーションまでよみがえるものもある。生まれて初めて自分の財布で手に入れたのはクイーンの『ジャズ』だ。その興奮たら、まるで昨日のことのようによみがえる。お年玉を握りしめて向かったのは荒川区の実家近くにあった三井屋楽器店という店だ。当時街によくあった古びたレコード店とはちょっと違っていて、大きめの店内には楽器とレコードが数多く並ぶ。練習スタジオもあったのは荒川区においてはナウでヤングだった。中1の冬休みのこと。拙い知識ながら候補を絞り込んで、そのジャケットを何度も何度も眺めては帯のコピーを読み込んでコイツに最終決定したのだった。
チャリンコを飛ばして帰るなり聴き込んだ。シングルじゃなくアルバムで聴くことに、ガキなりに意義を感じて大満足した。が、早々に傷を入れてしまった。我が家のプレイヤーはオート機能が壊れていて緊張しながら針を手で乗せる。ある日それに失敗してA面頭の中盤まで針がすべった。「おお、やっちまったい」とその悲しみの大きかったこと。大好きな曲の『ムスターファ』だったから後悔はなおさら強かった。針がすべったシーンは脳裏に強く刻み込まれている。
それだけレコードを購入した喜びが大きかったということだ。『ジャズ』をレジへと運んだ瞬間に、吟味して買うことの楽しさを知った。以来、いろんなものを手に取って迷いながら買い、最近も極力ポチッと購入はしないようにしている。だがその袋をやっちゃったのはどうなのよ。まっ吟味のしようがない袋だからご勘弁かな(笑)。
我が家もレコードがございまして
床が抜けないかと心配しております(笑)
外袋、内袋、LP盤、ドーナツ盤用のを
持っておかないと
中古で買った場合に必要になります。
ポロポロ割れ落ちるということは
長年仕舞ったままだったからですよね〜
たまに引っ張り出すとありうる話で・・・(笑)
盤面にカビははえていませんでしたかぁ??( ;∀;)
今のところカビは大丈夫なのですが、先日取り合いから大量にもらったアナログ盤はけっこうやられてました(泣)。
あちこちの街中にあった○○○楽器店とか○○○テレビという名の電機店…という響き,懐かしいですね。
電機店の場合,○○○家電商会とかいう呼び方もありましたね。
うちの田舎には,町のCD屋さんもなくなってしまいました。残ったのは大手CDショップだけ…
さみしい限りですよね。ちなみに我が家は北村テレビ商会という名称の電機店でした。