本誌プロデューサーのカレーブログを見ていたらよだれが出てきました。カレーは作るのも食べるのも好みが別れる食べ物ですから、みなさん自分流のカレー道があるでしょう。私が子供の頃は、小麦粉の入ったとろみのある、じゃがいもとニンジン、豚肉がゴロゴロ入ったカレーが大好物でした。母親は本格的なやつ(?)を目指してシャバシャバでスパイス効いたカレーを作ったりしてましたが、母親の気など知らず子供ながらに「昔のカレーがいい!」などとほざいていたものです。少し大きくなると、自分で作ったりもしてみますが、好評だったのはひき肉たっぷりのカレーチャーハン。友人同士で開催したカレー大会で準優勝(といっても参加者4人ですけど)しました。さらに大人になると、趣味を気取ってインスタントコーヒーだの、ヨーグルトだの、チョコレートだの、世にいろいろ言われている食材を試してみたりしたものの、なんだかんだで市販ルー一発の普通のカレーに落ち着くという、自分の食に対する器の小ささを思い知ります。今は家人の作ってくれたカレーをうまいうまいと食べるのみ。また自分で作ってみようかな。
さてさて、前置きが長くなりましたが、いよいよ最新号の発売が明日に迫って参りました。最近はクルマ専門誌の出版社から多数の懐かしグルマ本が出ています。そうしたところで勝負してもアレですので、我々はもちろん昭和40年男ならではの切り口で勝負しているつもりです。当時の空気感や時代背景の分析などの他、懐かしアイテムなどで当時のカーライフを考察しています。ぜひ手にとって見て下さいね。
今日はそのなかから以下の記事を紹介しましょう。
「TURBO」…なんと興奮する言葉のヒビキでしょうか。それまで従順だった俺の相棒を、牙をむく獰猛な野獣に変えてしまう魔法のアイテム。あの逆さ文字を見ると、とたんに冷静でいられなくなります。最近のクルマがつまらなくなったとしたら、それはターボだと堂々と威張るクルマがいなくなったからではないか。男は常に秘めているんだぞ、いざとなったら爆発的にその益荒男振りを見せつけてやるんだぞ…といった、タガの外れた暴力的なほどの力の象徴。昭和40年男にとって、ある意味で男の象徴といった雰囲気でさえあったのがターボというものかもしれません。
ターボにはいろいろなことが浮かびますが、個人的にはホンダがもっとターボを、いやもっと広い意味で「過給技術」で遊んでくれたら違った展開があったのではないかと思うことがあります。F1であれだけターボ技術を高めておきながら、シティでターボに取り組んだ後は、レジェンドでウィングターボをやったきり。何かまったく新しい何かが生まれたのではないかと思わずにおれないのです。NAの滑らかさ、気持ちの良さはもちろんわかった上で。この辺りは今回の連載『s40モータース』で登場いただいたホンダの川田さんにも聞いてみたいところだったりしますね。
閑話休題。今回はそんな当時未熟ながら魅力たっぷりだったターボを徹底的に掘り下げています。ターボ技術の歴史から国産各メーカーのターボ技術の推移、レースにおけるターボまで取り上げているので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。ということで、昭和40年男最新号は明日3月11日に全国の書店・コンビニに並びますのでひとつよろしくお願いします。
ん~、たしかシティターボで始めたIHIとお付き合いが、あのF1の無敵ターボへ昇華したんじゃなかったかと。
個人的には安易に過給機に頼らなかったからこそ、あの素晴らしいVTECの技術が生まれたのではないかと思います(^^)