昨日の『浅草秘密基地』はバッカみたいに笑いあった素晴らしい夜だった。雨と寒さで他のお客さんがいなかったことと、初参加の昭和48年女のおかげだ。昨日は女子がもう1人いて、バカな男たちはそれによって会話に力が入り、おおいに盛り上がるのだった。
昨日のようにドッカンドッカン笑いが出る日があれば、シリアスな夜もあったり、趣味や昔話に没頭するなどなど、その日のノリみたいなものが必ずある。夕べはまるでクレイジーナイトで、9杯も呑んじまった猛者までいた。そのノリに乗じて僕は久しぶりに弾き語りを披露した。その1曲に、追悼でデヴィット・ボウイの『モダン・ラブ』を入れた。悲しみは強く残るが感謝の気持ちも大きい。同世代の参加者たちにとってもなじみ深い曲だったようで、それぞれがキチンと耳を傾けてくれたのがうれしかった。そしてやっぱり僕は歌が大好きだ。今年は毎週歌うから、ぜひみなさんお越しください。
実家に用事があったので、電車を気にせずマスターとたくさんのおしゃべりを楽しみながら、彼の懐の大きさに心地よく酔った。人間てのは実にいろんなヤツがいる。そのいろんなヤツを常に見続けてきた男だから、人を観察する力が長けていて鋭い。よっぽどでなければ悪口を言わない姿勢や、笑い話に持っていくセンスが素晴らしくて感心させられるばかりだ。よくよく考えたら、僕の人生の中でこの男との会話時間の多さは5本指に入るだろう。そしてその影響は計り知れない。
バカな話ばかりの2人の笑い声が、深夜の静まりかえった店にずっとずっと響き渡った昨夜で、今日はすこぶる気分がいい。そうそう、タイトルにした『失恋レストラン』ではマスターが歌うけど、僕らは2人で一人前だな。そして「ここでお泣きよ」じゃなく、「ここで笑えよ」だ!!