デヴィッド・ボウイのライブに涙!!

写真はイメージです(笑)。素晴らしいジャケットばかりのボウイ作品の中でも、『ロジャー』は好き。アナログ盤のサイズならではですな。右は初めて買ったボウイ作品のベスト盤。『スペース・オディティ』という作品と出会った衝撃は忘れられない
写真はイメージです(笑)。素晴らしいジャケットばかりのボウイ作品の中でも『ロジャー』は好きだ。アナログ盤のサイズならではで、いいですなあ。右は初めて買ったボウイのLPでベスト盤だ。『スペース・オディティ』という作品と出会った衝撃は忘れられない

デヴィッド・ボウイの追悼でNHKが放送したライブ映像を観た。チェックしたタメ年男も多いだろう。1987年の『グラス・スパイダー・ツアー』で、僕はこのツアーのことをまったく知らなかった。この頃は僕の中でのボウイブームがちょっと落ち着いていた時期だ。

『レッツ・ダンス』『トゥナイト』の変身ぶりは困惑したファンも多かったようだが、僕ら世代にはここが起点になった方が多いだろう。なんせ大騒ぎだった。『戦場のメリークリスマス』での姿も相まって、ボウイはカルトスターから世界で一番カッコいい男の1人に転身した。ノエビア化粧品のCMに使われた『ブルー・ジーン』も僕ら世代にとっては強烈な記憶だろう。

このツアーはその時代の集大成と言えばいいだろうか。スーパースターとしてのボウイの、スケールのどでかいステージだ。その後、ティンマシーンへと移行することを示唆しているようなゴージャスすぎるライブだった。選曲もエッジの効きまくったものが控え目で、ビデオでは『スペース・オディティ』や『ジギー・スター・ダスト』は聴けなかった。が、やはりすごい人だ。変化を続けるたびに沸点を迎え、また次のボウイになってそこでも自身を昇華させていく。80年代のポップスターとしての沸点が映像から吹き出していて、胸に受け取めながら涙した僕だ。

ギターにピーター・フランプトンを起用しているのもおもしろい。それまでもスティービィー・レイボーンやエイドリアン・ブリューといった凄まじい組み合わせもあり彼ならではだが、フランプトンは高校の後輩というおまけも付いていた。このライブでもバッチリとキメていて心地よい。ともかく豪華なライブだ。

彼のデビューからファイナルまでをあらためて俯瞰すると、この時代もチャレンジングな彼であったことを再発見させられる。40歳のボウイはまぶしいほど輝いていてしなやかだった。好きな曲ベストテンに入る『ラヴィング・ジ・エイリアン』が入っていたことや、ラストが『モダン・ラブ』だったのもうれしい。思いがけず目撃させてくれたNHKに感謝!!

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