本日は立春だ。本格的な春へと向かって、日差しが柔らかくなっていくのですな。昨日は夜遅くに小さな声で「鬼は外」と豆をまいた。今朝の情報バラエティでは昨日の豆まきの姿が映し出されていて、すっかり時の人になった琴奨菊関が、晴れ晴れとした笑顔で豆をまく姿に思わず気持ちが暖かくなった。
かつては立春の日に豆を踏みしめながら登校するのが楽しみだったが、夕べ遅くの帰り道にも今朝の出社の道でも豆を踏みしめることはなかった。豆をまく家が減ったのだろう。僕も偉そうにいえないのは、福豆を入れる升がない。もっとひどいのは朝よりその升を置いておくべき神棚がない。キチンと成立しない我が家である(悲)。
大切にしていきたい行事が無くなってしまうのは寂しいことだ。でも恵方巻きなんて、東京ではおそらく影もカタチもなかった文化が追加された。昨日はアチコチでワゴンを出し、張り切っている売り子さんたちを多く見かけた。高級なものもあって、もしかしたら昔の節分よりも大きなお金が動いているかもしれない。これはこれで受け入れて楽しんでしまえばよい。
なぜ豆まきがうれしかったのかを考えた。食べ物を粗末にしては絶対にいけないはずの昭和の家で、ばーっとまく非日常が楽しかったのだろう。さらに家の中にまいた福豆を拾って食べるのも、なんとなく行儀の悪いタブーの行為をしている気分を味わったりして。そして親父が言う。「今日は季節を分ける日だ。明日から春だ」と。まいた豆の量は随分とスケールダウンしたが、今日の快晴に春を感じている喜びはまったく変わらない。
恵方巻きの大量廃棄が問題になってますね(^_^;)
廃棄物を横流しする業者はとんでもないが、食い物を粗末にしまくるコンビニ、外食産業もどうかと思います(-_-;)
ちょっと加熱し過ぎましたね。来年以降の改善を願いたい所です。