♪セブン〜セブン〜セブン〜セブン〜♪
次号のインタビューが決まったぞ。ウルトラセブンのモロボシ・ダンさんだ。
ふっふっふ、もう次号の制作にかかっているのだよ。楽しみにしていてください。
ウルトラセブンと言えば思い出すのが、親父が変身した日のことである。下町の
電気屋さんが舞台だ。店頭イベントであり、記憶では確かシャープが持ち込んで
きた企画だった。親父がセブンになり、担当の営業さんが怪獣になる。北村テレビ
商会の最も大きな資産である軽トラの荷台で、2人はショーを展開した。近所の
子供たちがその車を取り囲み夢中になっていた光景をハッキリと記憶している。
僕はそれが誇らしくあり、心配でもあった。親父がなにかしくじったらいやだなと。
突如、親父は突然怪獣役の営業マンに襲いかかった。あーっ、やっちゃった。
子供心にそう思った。そういう人なのである。アドリブな男なのである。これに
子供たちは狂喜乱舞したが、その中で僕1人だけが早く終わることを望んでいた。
転ばないでくれ。失敗しないでくれ。無事に終わったときは誇らしい気分に戻り、
近所の子供たちに鼻高々だった。営業さんは「参りましたよ」と笑い、親父は
大いに盛り上がったことで大成功だと満足気だった。昭和の風景だね。軽トラの
上でウルトラセブンのショーなのだから。僕たちにとってもっともなじみ深い“マン”
がセブンでないか? 僕にとってはこの思い出があるから余計に思い入れが深い。
そのダンさんにインタビューできるのだから本当に幸せである。
と、そんな思い出がフラッシュバックした今日は親父の命日である。静脈瘤破裂
という、酒呑みの象徴のような死に様であった。平成7年のことで、突然血を吐いて
救急車で運ばれて間もなく死んだ。ずいぶんと時間は流れたが、つい昨日のよう
にはっきりと記憶に残っている。この親父のおかげでこの仕事をしていて、いま
こうして文章を書いていて、数日後にセブンのインタビューに行くということが
すべて繋がっているのである。ふむふむ。人生というのはまっこと面白いもので
あるな。そして困ったことに親父に負けない酒呑みである。早死には逃れない
だろうな。今日は親父と一杯呑るのだ。記憶をたどりながら、感謝の気持ちをこめて
とことん呑む。
我々昭和40年男にとってウルトラセブンは、何物にも変えがたい存在ですよね。
仕事とはいえ、いや仕事にかこつけて諸星ダンのインタビューとは羨まし過ぎます。
もしかしてインタビューは、鵠沼の森嗣さんのお店でしょうか、もしそうでしたらそのちょと先にバイク好きなオーナーがいるイーズというカフェがあります。
店内にはクラシックなハーレーやZ1000があったりして、みんなでギターなんか弾いて遊んでます。
店主は昭和30年代男ですが、お時間あったら覗いてみて下さい。
情報提供ありがとうございます。場所はまだ未定ですが、行ってみたいですね。それでは仕事にかこつけて行ってまいりますよ。