コイツを飼い始めて12年が経った。ある日女房に嘆願されたのだ。僕としては大反対だったが、義父が亡くなってしまいその悲しみと寂しさを紛らわしたかったのだろう女房のために折れた。ただし一切の面倒は見ない。すべて飼い主である彼女に任せるという条件付きだったが、飼ってみるとコイツがカワイイこと。飼い主の努力のおかげでしつけはキチンと出来ているから、手はかからずに「おーよしよし」とムツゴロウさんになっていればよかったからなおのことだ。結局、面倒を見まくっているおっさんだ。
今となって考えれば、忙しい40代にコイツがいてくれていたことの恩恵はデカイ。疲れているときには癒してくれるようにすり寄ってくる。人に話せないようなつらいことがあったときは励ましてくれるかのようで、ずいぶんと助けてもらった。人の気持ちを察知しているのはいろんな場面で感じられる。犬を飼った人たちが家族だと言うのがかつてはまったく理解できなかったが、今では恥ずかしいことにそう言いきれるおっさんだ。
12歳というと人間でいえば60歳を超えているらしい。もうすっかりおじいちゃんで、正直なところ寿命が気になってきた。別れの日が確実に来る。これがやりきれないところで、かわいがればかわいがるほどその日は重く感じられ、僕よりもずっとずっと長い時間を過ごしている女房にとってそのつらさは計り知れないだろう。目標はオリンピックだと言い聞かせているが(笑)、さてさてどうなることやら。こればっかりはお天道様でもわからない。
いやいや、つらい別れとか言っているがこっちが先の可能性だって十分ある。同世代の悲しい話が多くなってきたのは、さすがに50歳を迎えたからか。死について考させられることが増えてきているのは僕だけじゃあるまい。40代の頃とは死への気持ちがずいぶん変わってきていて、生きることに重みが増してきたように思う。なんて、そんなんまだまだ早いぜと茶化す自分も健在だ。少なくともこの犬っころの骨は拾ってやるぜ!!
我が家は猫を迎えました。
まだ二年です。
次男坊が面倒をみるという約束が、多方の予想通り親父が引き受けている始末。
ただ猫もよく見ているようで、愚息はもとよりメシを与えるカミさんよりも、このおっさんに一番なついてくれている。
可愛い奴です。
定年までは一緒に歩めると思っていますが、おっさん共々健康管理は必要です。
アラフィフ世代の諸先輩や後輩の訃報を聞くことが増えています。
多いのは脳血管系と癌です。
俺のお袋のお袋、いわゆる母方の祖母が享年51歳、そしてお袋が61歳。
俺はお袋は越えなければ親不孝にもなるだろうから、71歳はクリアしたいね。
寿命ではなく健康年齢というのを意識せねば。
僕の周囲も同世代は癌が多いですね。よく言われるとおり、若いと進行が早いのですね。
健康年齢のために努力を積み重ねたいものです。とりあえずヨーグルトかな(笑)。
猫ちゃん大事になさってくださいね。