どうやら今号 (vol.35) も動きはいいようでホッとしている。まだ手にしていない方々はぜひ今日こそ書店へ出かけよう。男たちの熱いドラマは、プロレスファンでなくてもきっと感じるものがあるはずだ。同世代の男たちに自信を持っておススメする。
タイガーマスク特集はもちろん、連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』も充実の内容になっている。今回ピックアップしたのは 昭和63年で、特集の冒頭を飾るのは近鉄の仰木監督だ。そう、この年はシーズンの最後の最後に近鉄がリーグ優勝を逃すことになった。阻止したロッテとの死闘を振り返っている。
登場していただいたのは当然といえばそうだが、作り手としてはあまりにもうれしい阿波野さんだ。振り返りたくない過去かもしれないが、たっぷりと語ってくれた。そしてもう一人、その阿波野さんから、そして近鉄から優勝を奪い去るホームランを放った高澤さんも登場してくれているのだ。さらにさらに、この試合の球審を務めていた前川さんまで登場しているのだから自分のところながら恐れ入った (笑) 。
彼らの証言をたった8ページに押し込んでいる中身の濃〜いページで、これだけで定価分の価値はある。少なくとも僕はそう感じながら、手に汗しながら読んだのだった。中身には触れられないが、巻頭に黒字で白ヌキ文字のページ「FEATURE WORDS」に掲載したお三方の決めゼリフをご紹介しよう。
川崎が超満員になって、その雰囲気が彼らに火をつけたんでしょう。
球場の異様なムードが僕らをその気にさせた。
阿波野は本調子じゃなかったね。
誰がどのセリフなのかは、本誌を見て確認して頂戴。さあ、今すぐ書店・コンビニへ出かけてくれっ。