昭和40年男が愛するミートソース。

給食でソフト麺と一緒に出てきたミートソース。お袋が煮込んでくれたミートソース。ちょっと背伸びして茶店に入って注文したミートソース。どれもこれも大好きだった。その記憶が大晦日の僕を突き動かす…。

このブログでは何度かレシピを紹介して、さらに大晦日はこれを煮込むことを楽しみにしているなんてつぶやいたりもしている。手がかかっている感じがよくて、焦がさなければまず失敗しないのがよい。家族のウケもすこぶるよくて、完成する元旦には贅沢につまみにしてしまう。小腹が減ったらパスタをちょっと茹でて、お店では考えられない量のソースをかけて楽しむ。だから元旦の時点では塩を薄めにしておく。さんざん楽しんだら塩を強くするのは、お正月が過ぎればそんな贅沢は許されないからだ(笑)。冷凍保存すればずいぶんと長いこといただける。

見よ、この寸胴を。材料をすべてぶち込んだ直後でサラッとしたスープの状態。ここから約20時間かけて2/3に煮詰めた
見よ、この寸胴を。材料をすべてぶち込んだ直後でサラッとしたスープの状態。ここから約20時間かけて2/3に煮詰めた

今年は2.5㎏の牛と豚の合い挽き肉を用意した。これにタマネギを12個、セロリとニンジンを2~3本ずつ、しいたけ5つとエノキ茸とエリンギを1パックずつ、ニンニク約半個を用意して、これらの野菜をすべてみじん切りにする。1人でやったらこれだけで1時間以上かかる作業だが、包丁を握っている時間はそれに集中できてよい。仕事をしばし忘れて完全休日モードへと移行させる大晦日にピッタリの作業で、じっくりと取り組む。すべて切れたら準備完了。このバカでかい寸胴にオリーブオイルをたっぷりと張り、ニンニクとバジルやオレガノ、ローリエなどのスパイス類を香りを出すように弱火でじっくりと炒める。十分に香りが出たら野菜をぶち込んで炒める。もう1つの鍋で挽き肉をポロポロになるまでやはりじっくり火にかけて、赤ワインを1本加えてひと煮立ちさせたら野菜の鍋と合体。12缶のトマトホールをつぶして加えたらひたすら弱火で煮込むだけ。テレビを見ながら10分に1度程度かき回し続け、眠る直前まで火にかけてここで軽めに塩をして火を消し就寝する。翌朝から火にかけてまた同じくかき回して、鍋の2/3くらいまでに詰まったところで完成だ。味付けは塩だけで十分だが、僕は内緒で少々の醤油を垂らす。笑顔で喜んでくれる家族のおかげで、かき回し続けて痛くなった手首もヘッチャラってもんだ。

と、つい先日の大晦日から元旦にかけてこんなことを楽しんだ。みなさんもぜひトライしてみてはいかがだろう。こんな大きな寸胴はそうそう持っていないだろうから、それなりにサイズダウンすればいい。野菜の種類や量は厳密に考えなくていい。テキトーにやっても詰めちまえばOKだ。手作りのソースは感動的な深みと家族の笑顔をもたらしてくれるぞ。ぜひっ。

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2件のコメント

  1. 良いなぁ!
    旦那さんがこんなミートソース作ってくれたら
    絶対に惚れ直すっ!!!(笑)

    • フフフ、いいでしょう。私に惚れていいですよ(笑)。

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