年末年始、買い物客で賑わいを見せる場所は色々ありますが、年末に限って言えば上野・アメ横か築地市場が双璧ではないでしょうか。特に今年は築地市場が注目されました。なぜか。それは“最後の年末”だったからです。築地市場は今年11月に豊洲へ移転しますので、現在の場所での取引は年末を迎える前に終了します。ですから“最後の年末”であり、その影響もあり、多くの人が駆け付けたようです。
築地市場と言えば訪日客にも人気のスポットで、「TSUKIJI」として世界にその名をはせていました。移転先の「TOYOSU」は築地のような賑わいを見せるでしょうか。ちなみに、移転するのは場内市場だけで、場外市場のお店は11月以降も同地に残って営業を続けるそうです。
とはいえ、場内市場の去った後、場外市場が現在と同じような活況を呈することができるのか、見えない面もあります。また、場内市場の仲卸業さんのなかにも、今回の移転を機に廃業を決断するケースがあるようです。理由としては、高い引っ越し費用や今後アップする利用料が重荷となる上、後継者不足などもあるようです。日本の食や文化を支えてきた築地は今後どうなるのか。そして、豊洲はどう変貌を遂げるのか。注目を集めそうです。
ちなみに、築地の“場内”とは業者向けのエリアであり、“場外”が一般客向けになっています。とはいえ、いくつかルールはありますが、我々素人も場内で購入することができます。昭和40年男も一度は足を運んだはずの築地。“最後の思い出”として、チャレンジしてみては?