読者の皆様、関係者の皆様、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
さて、明るい未来に向かって突き進みたいところですが、我々のように活字媒体に携わる者は例年以上に褌(ふんどし)を締めてかかる必要があります。というのは、昨年一年間に国内で出版された書籍と雑誌の販売額が、前年より約5%減の1兆5,200億円程度にとどまり、過去最大の落ち込みとなったようなのです(昨年末発表、出版科学研究所調べ)。市場規模のピークは平成8年の2兆6563億円だそうですから、現在はその6割を下回る水準にまで縮小してしまったことになります。
又吉直樹さんの芥川賞受賞作『火花』が大ベストセラーになるなど、書籍は健闘したようですが、雑誌の落ち込みが激しかったということです。新年早々厳しい話をしましたが、これが我々編集部も直視しなければならない現実です。
出版業界が直面するマイナス基調に歯止めをかけ、攻勢に転じるにはどうすればいいのか。マーケティング、宣伝、販売…編集を含めてトータルで新たなスキームが必要かもしれません。昭和40年男編集部もいろいろ考えながら精進を続けていきますので、読者の皆さん、今年も叱咤激励のほど宜しくお願いします。