約12万人という大観衆が詰めかけた27日の中山競馬場。第60回有馬記念を制したのは、8番人気のゴールドアクターでした。ラストランとなった1番人気のゴールドシップは8着となり、有終の美を飾ることはできませんでした。
ゴールドシップは最後方からのレースとなりましたが、これは言ってみれば“定位置”。その後、向上面で一気に好位まで押し上げると、場内はこの日一番の盛り上がり。しかし、4角では伸びません。結局まくり切れず、そのまま流れ込んでの終戦となってしまいました。結果的に「ゴールドはゴールドでもゴールドアクター」となりました。
まあ、ゴールドアクターは8番人気とはいえ、3連勝中でした。勢いを持ったまま有馬に臨み、4連勝Vとなったわけです。レースに限らず、やはり勢いは大事、ということでしょうか。
ゴールドシップ同様、“リタイア”という言葉が視野に入ってくる中高年としては、ゴールドシップに最後の夢を見せてほしかったところですが、全力で駆け抜けた姿には勇気をもらいました。私も結果はともかく、懸命に走りたいと思います。ライバルとなるのはゴールドアクターばりに勢いのある新世代の同業他社や同僚たちですが、我々には経験があります。うまいレース運びで、渡り合っていきましょう。スキル、経験、知識、人脈などのピークに達するのが50歳と言われていますから、このリソースをアレンジして生かせば、あらゆる仕事をさばけるはずです。