無駄を愛する昭和40年男。

山野ツリー先日、増えゆくコンビニについてこのブログに書いたところ「利便性が何かを滅ぼしている」とのタイトルで、読者の方がこんな文章を送ってくださった。

〜もうすぐ正月ですが、幼稚園や小学校の頃って、少なくとも三ヶ日はどこの店もお休み。
冬休みでもある俺と弟は大晦日前に近所のスーパーに正月用のお菓子を買い込むのが儀式だった。
不便というよりも何だか楽しかった。
ネットで直ぐに何でも調べられて、何でも買える現代は、本当に幸せなのだろうか〜

ちょうど今朝の通勤電車で同じようなことを考えていた。というのも昨日のことだ。銀座で少々の待ち時間ができてしまい、大きなクリスマスツリーに誘われて山野楽器に入った。するとビックリ、RCサクセションのチャボさんのソロアルバムが並んでいたのだ。デジタル難民の僕だからかもしれないが、このリリースを知らず、即購入を決めたのだった。CDをネットで狙い撃ちして買うことがないわけでない。が、極力CDはショップで買うようにしているのは、その無駄な時間から知らなかったリリースや名盤を見つけることがあるからだ。今回もそんな出会いに感謝している。

思えば自分の生活には無駄が多い。毎朝新聞に目を通すのは思わぬ記事に出くわすからで、そんな発見があることを良しとしている。少年時代に愛したマンガ雑誌では、あまりおもしろくない作品にもったいないから付き合っていた。好みのものや目当てのものだけを抽出できるネットはものすごく便利だが、こうした無駄から学ぶことは減ってしまう気がする。なんて考えてしまうのはやはりおっさんだからだろう。

さて、我が家ではいまだに大晦日に大量の買い物をする。バカげた話かもしれないが、お正月はかつてのようにすべての準備を整えて迎えたい。そこには大いなる無駄が生じるが、それを楽しむ情緒は持っていたいと、息子にも手伝いを強要する。これも僕がお正月が大好きな要素となっていて、子供の頃と同じようにワクワク感を満喫しているのだ。俺たち世代はそんな無駄を愛せる。これを誇りにして生きていこうじゃないか!!

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2件のコメント

  1. 三が日はなにもかも休みで道路もガラガラ。昭和通りのどまんなかを自転車で走るなんてバカもやっていました。今はムリ。

    • そうですね。なにもかもが止まるまで言うと大げさかもしれませんが、静けさの喜びがありましたね。

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