あの日から35年になる。まだ中学生だった俺たちだから、それぞれによって受け止め方はずいぶんと異なることだろう。僕はといえばアンチビートルズの真っ盛りで、正直なところ熱狂的なファンの友人たちの悲しみに冷めていた。今考えるとなんともバカモノで、あれほど偉大な音楽家の存在意義をまだ理解していなかったのだ。カバーアルバムから5年、オリジナルアルバムから6年ぶりとなる『ダブル・ファンタジー』の騒ぎはもちろん知っていたが、買う対象にはまったくならなかった。ラジオでパワープレイされていた『スターティング・オーバー』にもときめかなかった。15歳のバカモノは、1つの殺人事件として受け止めたに過ぎなかった。
その後、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』をキッカケにビートルズのすばらしさを知り、徐々にその世界にハマっていく。そしてソロ活動のジョンの作品にもふれていく。後追いで聴いた『ジョンの魂』にはノックアウトされた。確立した独自の世界は、すでに大好きだったボブ・ディランやニール・ヤングらと同じ感覚で、深いところで受け入れた。
タメ年たちには忘れられない年だろう。受験勉強まっただ中であり、思春期のど真ん中であり、女の子のことが気になって仕方ない日々を過ごしていた。そんなセピア色の想い出の中で、今より寒かったような気がする冬の日にジョンは倒れた。悲しみは大きくなかったものの強烈な記憶になっていて、当時の心模様と一緒によみがえる。
今夜はジョンの歌に震えよう。天国へと旅立った彼は今の僕より10歳も年下だった。さらに僕の心を貫いた『ジョンの魂』は30歳の時の作品だ。あの日から35年を経てもやはり悔やまれるが、ジョンの声は永遠に強く心に響き渡る。
僕にとっても当時は1つの殺人事件にすぎなかった。
その後、こんなにまでジョンに傾倒するとは思ってもなかった。
いま「ジョンの魂」を聴いてます。
GODは特に好きだなぁ・・・。
ジョニー藤好さん、ありがとうございます。シンクロですね。
僕も昨日は真夜中の『ジョンの魂』でしたよ。
「ジョンレノンが死んだみたいだぞ!」
知る人はとことん入り込んでいるビートルズの世界。
知らない奴は、何の話?といった反応。
田舎町の中学校での何げない師走のある日だった。
奇しくも真珠湾攻撃の日。
戦争というキーワードで深くつながる日となった。
平成乃昭和さん、ありがとうございます。
何げないある日。僕にとってもそうでしたが、記憶ばかりが深く残った不思議な日です。
期末試験中やったな。
休憩かトイレに行ってワイドショーが速報で言ってたのを、
冗談か悪い夢の中のような感じで聞いた。
そのあと勉強なんかできるはずない。
おかんに見つからんようにラジオにかじりついた。
320さん、コメントありがとうございます。
すでにハマっていた側の人ですね。そんな方々の輪に入れなかった当時の僕です。