先日、家の近所で『多摩川スピードウエイ熱戦譜』というイベントがあり出かけてきた。多摩テックにサーキットがあったから、僕はてっきりそこでのレースの回顧展だと思って出かけたから、入ってビックリだった。なんと昭和11年に多摩川沿いでレースが行なわれたという。その舞台となったのが、収容人数3万人を誇る『多摩川スピードウエイ』だったそうで、日本のモータースポーツ文化の幕開けだったとのこと。戦争が始まる直前の昭和13年まで開催されたという。今もそのなごりとなるスタンドの後が残っているというから、今度時間のあるときに散策してみようと思う。東急線の新丸子・多摩川駅が最寄りで、今回のイベントも多摩川駅そばの公園内の展示室が会場になっていた。年配者が中心ながら大盛況で、地域の歴史に触れられる素晴らしいイベントだった。
記念に撮ったのは会場前に展示されていた『オオタ自動車』で、これまたまったく知らない自動車メーカーだ。大田区だからかと区民としては期待したが、太田さんが創業者だとのことだ。昭和11年に11台、翌年には151台が製造されたとの案内があった。そして会場内には当時の貴重な写真が多数展示されていて、どれもこれも興味深いものばかりだった。とくに、ホンダ創業前の若き宗一郎さんがクラッシュでぶっ飛んでいる写真は驚愕だった。よく命を落とさなかったものだと思うと同時に、もしもがあったら日本はどうなっていたんだと考え込んでしまった。それにしてもこの時代にレースにチャレンジとは、偉大な親父さんはやはりハイカラだな。そして宗一郎さんだけでなく、これらのレースに出場していた方々の多くが戦後の自動車文化の発展に関わっている。
それにしてもまだまだ知らないことがたくさんあるもので、家からすぐそばだってのにチョッピリ反省である。しかも多摩テックの歴史と思って出かけたのだからまったく情けない。こうした地域文化イベントには積極的に足を運んだ方がよさそうですな。
河川敷という事でなかなか保存活動も大変なようですね。
安全にも配慮した形でなんとか残してほしいです。
さすが、ご存知でしたか。確かに保存は大変でしょうね。ともかく散策に行ってまいりまーす。