8日の立冬の頃はそれほど寒さを感じなかったのですが、23日の小雪(二十四節気のひとつで、立冬から数えて2週間くらい)を迎えて、季節は一気に進んだようですね。北海道ではいきなりのドカ雪となり、道路の通行止めや飛行機の欠航が相次ぎましたし、25日頃には東京周辺でも今季最低気温を記録しました。小雪は本来、そろそろ冬の足音が聞こえてくる頃といった意味合いで、文字が表す通り本格的な降雪を想定しているわけではないのですが、今年は様相が違いましたね。皆さんも早めの冬支度が必要かもしれません。
そして、冬は中高年にとって危険な季節といえます。例えば、この時期に必ず警鐘を鳴らされるのが『ヒートショック』です。入浴の際、暖房がきいた部屋を出て、冷えた洗面所で脱衣。そして、寒さをこらえて一目散に熱い風呂へ…。このように急な温度変化に直面することで血圧が上下に大きく変動し、意識がもうろうとするなどの症状に見舞われるのが『ヒートショック』ということになります。血圧の急激な変化は脈拍の変動を起こしますし、それは心臓に負担をかけることにつながります。詳細な症例や発生のメカニズムなどはドクターに尋ねていただきたいところですが、要は心筋梗塞や意識障害などを発症しやすくなるということでしょう。
お風呂場で心肺停止になって病院に運ばれる患者の数は、やはり冬場が多いそうですし、日本では年間1万人以上が『ヒートショック』が原因で死亡しているとされていますので、他人事ではありません。まずは浴室全体を何らかの方法で温めてから、脱衣→入浴(あまり湯温が高いのはダメ)という流れが好ましいとされていますので、本格的な冬を迎える前に対策を考えてみてはいかがでしょうか。
老化により血管がもろくなっている中高年にとって、血圧の上昇幅が大きくなることは危険極まりないとされています。昭和40年男もそろそろ立派な中高年ですから、体調管理には気を配り、念には念を入れて冬を乗り切りましょう。