“ミスタープロレス”天龍源一郎が15日、引退試合を行い、40年のレスラー生活に別れを告げました。御年65歳。大相撲からの転身で、1964年に蔵前国技館で初土俵を踏んだと記憶しています。その後、76年に引退し、プロレスの世界へ。数々の激闘を演じ、ついに迎えた“千秋楽”。相手は現役最強のオカダ・カズチカ。正直、勝負は見えていたと思いますし、結果は予想通りの敗戦。しかし試合直後、天龍は「負けた~」と絶叫し、悔しさいっぱいにマイクを放り投げました。最後の最後まで勝負にこだわる姿勢に感動を覚えた方も多かったのではないでしょうか。
最近では“プ女子(プロレス好きな女子)”という言葉も生まれるほど、プロレス人気が復活したそうですが、プロレスがゴールデンタイムで放送されていた時代を知る昭和40年男としては、天龍の引退で昭和のプロレスが本当に終焉を迎えたな、と実感した次第です。
新日や全日で活躍した馳浩さんは、今や文部科学大臣ですし、アントニオ猪木さんも参議院議員として活躍されています。最近は『滑舌の悪さ』で人気になり、バラエティ番組に引っ張りだこの天龍さんですが、今後の歩みにも注目です。