厚生労働省は9日、アルバイト経験のある大学生に対して行った意識調査の結果を発表しました。回答を寄せた学生1000人のうち6割近くが「労働条件等で何らかのトラブルがあった」そうで、すべてが“ブラックバイト”ではないにせよ、問題のある仕事が少なくないことをうかがわせます。
ブラックバイトという言葉は以前から耳にしていましたが、厚労省が調査に乗り出すほど深刻化していたとは知りませんでした。確かに報道を見るかぎり、アルバイトを休んだ際に下されるペナルティ(罰金)が高額であったり、準備や片付けの時間に賃金が支払われないなど悪質と言わざるを得ないケースがあるようです。
ブラック企業の次はブラックバイト…何かやり切れませんね。我々や我々の先輩方も“モーレツ社員”や“社畜”、“エコノミックアニマル”などと言われましたが、労働問題が現在のように顕在化するケースは今ほど多くなかったように思います。過去と現在の違いはどこにあるのか。管理職となっている方、あるいは子供が大学生という方も多いであろう昭和40年男ならば、他人事として捉えるのではなく、真剣に顧みる必要があるかもしれません。
12月1日からは改正労働衛生法により『ストレスチェック』が義務化されます(従業員50人以上の全事業所)。従業員のメンタルに気を配ることは、今まで以上に会社の責務となりますので、たとえアルバイトであっても邪険に扱える雰囲気はなくなるのでは? と思っていますが、果たして…。
学生の場合はあくまで学生生活がメインで、アルバイトは補完だと思いますし、アルバイトが足かせになって勉強や就活に影響が出ないことを期待しています。アルバイトにかかりっきりになった経験のある先輩として、ひとこと述べさせていただきました。