プロ野球の日本シリーズが終わり、Jリーグも終盤戦。2大人気スポーツがシーズンの幕を閉じる頃、今度はウィンタースポーツが本格的にスタートします。
個人的には競技復帰した浅田真央選手が出場するフィギュアスケート グランプリシリーズが楽しみですが、今年はもうひとつ、国民的注目を集めている競技があります。そうです、ラグビーです。先月までイングランドで行われていたワールドカップ。そこでの日本代表の活躍は、今さら説明するまでもないでしょう。「五郎丸」という言葉を耳にしない日はありません。
そのワールドカップで活躍した日本代表選手たちがプレーする国内リーグのトップリーグが13日、開幕します。強豪・南アフリカを下すという“歴史的快挙”を成し遂げてから一気に火が付いたラグビー人気ですが、ここからが肝心。人気を継続し、ラグビー文化を根付かせるのは簡単なことではないでしょう。
高校ラグビーの大会は出場校数の減少に悩んでいましたし、トップリーグの観客動員も昨年までは寂しいものでした。
しかし、日本にはラグビー人気を支える土壌があると思います。昭和40年男ならピンとくるのではないでしょうか。なにしろ、我々の時代には早慶戦や早明戦で6万人を超える観客が集まっていましたし、新日鉄釜石や神戸製鋼、松尾雄治に平尾誠二…。人気チームがありましたし、スター選手もたくさんいました。「ノーサイド」や「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」という素敵な言葉もラグビー発とされています。
その後、やや盛り上がりに欠ける時代を過ごしましたが、今回のワールドカップを契機に復活してくれるのではないでしょうか。何しろ次回のワールドカップは2019年、ここ日本で行われるのです。そして、そこで生まれた勢いを翌2020年の東京オリンピックにつなげてほしいと思います。