2年に一度の自動車の祭典『東京モーターショー』が連日にぎわいを見せている。僕ら世代の男の子にとって、クルマは最大の関心ごとだったろう。サーフィンボード、バイク、ギター、etc.と物欲世代を直撃したが、なんてったってクルマには人生がかかっていた。どんなクルマを選択し、どんな風に乗り回すかでパートナーが変わる。そう、純粋にクルマを求めていたのではなく、じつはみんなみんな女の子を求めていたのだ。そんなはずないだろうとお怒りの真のクルマ好きのタメ年諸氏もいるかな、スミマセン(笑)。ともかく、クルマは最大の関心ごとであり、そのお祭りが『東京モーターショー』なのは今も変わらない。
どこぞの記者が、バイクの展示がつまらんみたいなことを書いていたがそんなことないぞ。確かにマーケットのサイズのまま小さい展示になっているが、国内4メーカーのブースはそれぞれ意欲的なバイクや作品が展示されているからぜひ注目して頂戴。僕のイチオシはスズキがトライした50ccのコンセプトモデルだ。四輪のハスラーをモチーフにしたものと、まったく新しいコミューターの提案となった2台が表裏になって展示されている。僕がこれまで取材したショーの記憶では、スズキは今回がもっともバイクの展示に力が入っている気がした。
そしてもう1つ。これぞホンダでしょという展示がこれだ。
こういう悪ふざけとも言えそうなものづくりのスピリットが、今も脈々と受け継がれているのにおっさんは歓喜した。このプロジェクトの呼びかけに奮起した、世界各国のデザイナーから寄せられたユニークなデザイン画も展示してある。しかもその中から1つ組み立ててあるのだから恐れ入った。
最近のモーターショーには夢がないとぼやくご仁が多いようだが、見る者の気持ち次第じゃないかな。心を開いて眺めていると随所に夢は転がっている。こんな悪ふざけが展開されているのだって、捨てたもんじゃないでしょ。
さあ、今週末までの開催だからみなさん寄ってらっしゃい見てらっしゃい。遠方の方は最終日の日曜日に来て、月曜日は東京観光して『浅草秘密基地』なんてのもオツですな。そうそう、来週月曜日は福岡からお客さんが来る予定になっているから、ぜひっ。お待ちしてまーす。