映像にしろ、記事にしろ、そして街中にしろ、最近やたらと仮装している人たちを見かけませんか? すっかり市民権を得ているようですからご存知でしょうが、“ハロウィーン”というやつです。本来はいろいろと宗教的な意味合いがあるはずですが、今ではただの仮装大会になっている印象です。ただ、あまり野暮なことを言っても…という感じでしょうか。
昭和40年男の青春時代にはなかったイベントですが、本番はどうやら10月31日のようで、今から盛り上がったら当日はどうなることやら。実際、昨年は人混みに紛れて痴漢が横行するなど、羽目を外す輩も多かったと記憶していますし、さらに今年は土曜日ということで、例年以上の“大騒ぎ”は必至でしょう。不安を感じているのは私だけではなく、警察や自治体も対応策に頭を悩ませているようです。不測の事態に備えての警備態勢や、大量に放り出されるゴミをどうするかなどなど…。
折しも米国フロリダ州では17日、ゾンビの仮装イベントで銃撃事件が発生しました。変装した犯人はどうやらゾンビの群集に紛れて発砲したようで、死傷者が出たということです。おそらく犯人を含めて全員が素顔をさらしていないわけですから、特に見とがめられることもなかったでしょう。銃声も歓声にかき消され、参加者はしばらく何が起こったのか理解できなかったようで、気付いた時には一気にパニックに。その隙に、犯人はまんまと逃亡という図式でしょうか。
不安をあおるつもりはありませんし、日本でそんなことは起きないと思いますが、“危機察知レーダー”は働かせておく必要があるかもしれません。まあ、昭和40年男世代が仮装してはしゃぐとも思えませんが…。もし実行したら、私はその勇気をほめますけど(笑)。