「ふ菓子ってなんかうまかったよな」
「ヨーグルよく買ったよ」
「イカだよイカ」
「ふたをねじって粉が入ると炭酸になるソーダってまだあるんだよ」
〆切直前でありながらも元気一杯で開催された浅草秘密基地である。編集部員たちは
ことごとく缶詰であるから、僕1人で読者さんを迎え撃つことになるだろう。昨日の東京地方は
朝から冷たい雨が降り続き、もしかしたら誰も来ないかも知れないなと向かったのであった。
まっ、案の定来場者はこの2人で、遅れて進行優秀な編集足立が参加しての4人の宴だった。
駄菓子とはよく言ったもので、本当にいい加減なものばかりだった気がするが、どっこい
まだまだ作られているそうだ。以下の会話へと続く。
「ふ菓子なんだけどさあ、最近の赤くないんだよね。茶色なの」
「すももの汁も赤くないんだ。口が赤くならない」
「サッカリンとか食紅とかガンガン使わないから花粉症とかになるんだよ」
おおっ、なんと馬鹿な男たちよ。よくここにいたる、我らサッカリン世代だ。だから健康で丈夫
なのだと。後のゲーム世代、ゆとり世代、ケータイネイティブ世代などなど、年代カテゴライズは
容易であり、差別するのにはものすごく便利である。だが、ここまで自虐的に呼ぶのはいかがな
ものであろう、サッカリン世代とは(笑)。外は寒いが店内はこんな熱い夜が繰り広げられたのさ。
思えばこの浅草秘密機基地ももうすぐ1周年を迎えるのだ。出会いがあり、ここからママチャリ
チャレンジ話が持ち上がり、次号では記事になる。「毎度」と来てくれる人もずいぶんと増えた。
イベントと呼ぶにはあまりにも小さなもので、また月曜日開催だからなかなか大きく花開くことは
ないかもしれないが、週に一度タメ年の待つ場所があるのは自分にとって有益であるし、楽しい
ものだ。昨日も短い時間ながら腹の底から笑えたのだった。原稿に追われる毎日からホンの
一瞬だけリラックスタイムをもらったのだから、さあ、本当に追い込まないとイカン。がんばるぞー。