『昭和40年男』以来となる定期刊行誌『20世紀』が昨日発売となった。福山さんがめでたい話をする、なんてったって大安だ。昨日は何軒もの書店を巡って棚取りを確認してきた。広告宣伝費が無い僕らにとって、書店の棚こそがターゲットにもっともアピールできる場所で、じつは創刊号は失敗してしまったのだ。ほとんどの書店が音楽誌のコーナーに並べた。本音で言えばこれはもっとも恐れていたことで、僕としては『昭和40年男』が並んでいるあたりに刺したかった。だが残念、ほとんどの書店は創刊号の表紙を音楽専門誌と判断したのだ。多くがギリギリの人員でやりくりしている中で、毎日山のように届けられる商品をじっくり見て棚を考察するなんて余裕はほとんど無い。表紙で出来る限り素早く判断して棚を決める。創刊号は雑誌のイメージにピッタリの写真で表紙を組み上げたが、僕らの作戦は甘かったことになる。
なにがそんなにネガティブかというと『20世紀』が狙っているターゲットは、音楽誌のコーナーには少ないことだ。このコーナーをいつも眺めている音楽通の方々から、絶賛の声を多くいただいたのはありがたいことだった。だが、音楽通でない方にも十分に通用する本を目指したから、なんとなくぶらっと来た方にアピールしづらい専門誌の棚に並ぶことは避けたかった。欲をいえば双方の棚に分けて並べてくれることをのぞんでいたが、残念な結果を招いてしまった力不足が悔やまれたのだ。
その失敗からのぞんだ今回の表紙で、書店をのぞくと今回はバッチリだった。作戦通りのコーナーに並んでいる。出来れば『昭和40年男』の隣に仲良く並んでいるところを見たかったが、それはさすがに見あたらなかった。40と20が並んでいて『昭和40年男』のヘビーユーザーさんがニヤリなんて嬉しいシーンを想像しながら僕自身がニヤニヤしていた。きっと全国の書店の中には並んでいるところもあるだろう。僕が書店の店員だったらきっとそうするのだが、いかんせん前述したとおり店員さんは忙しい。まあともかく、今回は狙った棚に突き刺さったから、あとは善戦を祈るばかりだ。打ち込んでもうすぐ3週間になる『昭和40年男』のマンガ特集号は、どうやら好調な推移をしているようでこれに続いてほしい。
どうぞみなさん、書店で手に取ってみてください。あまり長く立ち読みしていると、背後から僕に声をかけられるから気をつけた方がいいぞ(笑)。
TwitterでTO-Yで有名な上條先生が20世紀を紹介してました。
プロデューサー喜びます。
とコメント返しておきましたよ!(`_´)ゞ
平成乃昭和さん、ありがとうございます。上条先生カッコいいですよね。今回のインタビューは必見です。