GKデザインの出番!?

エンブレム昨日の朝のこと。新聞と一緒に東京都の広報便りがポストに入っていた。開くとこの記事を見つけ、結局このマークで進むのかとガッカリした。盗用云々に言及する気はまったくない。こればかりは本人にしかわからんことだし、おもしろがって騒いでいる情報バラエティにも辟易としている。ならばなぜがっかりしたのかといえば、良くないと思うからだ。好きとか嫌いとかでなく、初めて見た瞬間に僕はこのマークに烙印を押した。二度目の五輪開催だから成熟した大会にしたい。同時に、日本の素晴らしさをアピールしたい。だがこのシンボルマークからは、その2点をまったく感じることが出来ず「責任者出て来〜い」と呑み屋で何度も愚痴った。できるだけ外人さんに見られないようにしたいから、ポスターや看板は控えめにしてほしいなんて考えていた朝だった。

bi63b-thumb-846xauto-5202016年と2020年の招致エンブレムの方が断然良い。日本らしい情緒や奥ゆかしさの中に、華やかさも同居している素晴らしいマークじゃないか。日本のオリンピックなんだと一目瞭然で、これなら堂々と世界にアピールできる。それもそのはず、招致の素晴らしいマークはヤマハのバイクのデザインをず〜っと担ってきたGKデザインが絡んでいるのだ。2016年の招致マークは彼らの仕事で、2020年も原案からのブラッシュアップに携わったとのことだ。GKはこのブログでもご紹介したことがある、日本が誇るデザイン集団である。ヤマハ以外にも広く日本のデザインに貢献していて、キッコーマンの卓上醤油や成田エクスプレスなんかも手がけている。 世界的にも評価が高くて、国際賞をいくつも受けている彼らだ。さすがの仕事ぶりじゃないか。

そして時間は流れて昨日夕方のこと。〆切作業を一時放り出して国内某バイクメーカーの担当者と重要な会議に出かけた。そこで例のマークが不採用になったと聞けたのだ。教えてくれた彼も僕とまったくの同意見だった。バイク業界人だから「GKさんにまかせればいいじゃない」と、当然のように話題になった。これまた同意見である。GKさん、ここは一発スゴイのを作ってくれませんかね(笑)。

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2件のコメント

  1. サクラの招致エンブレムが良かったなぁ。
    デザインも秀逸だけど、あのエンブレムのもと「東京に五輪を!」って一体感みたいなのがあった。
    競技場問題といい、招致が決まってからは甘い汁を吸おうとする輩が暗躍しているようで、なんだか気待ち悪い。

    • そうですね。東京五輪を知らない昭和40年男としては、スッコーンと行ってほしいのですがなんだかなあ。

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