なんちゅう極端な気候だろう。東京はここしばらく秋だ。季節のグラデーションなんかあったもんじゃない。ツクツクボウシがなく道を、汗をかきながら残暑に耐える。夜は幾分か涼しくなって秋の虫たちの声が日に日に大きくなっていき、彼岸を迎えると秋色がぐっと深まる…、なんて季節の変化が楽しいのに残念である。夏生まれの僕にとって人生51回目の夏はあまりにも短く過ぎ去ってしまい悲しいったらない。嘆きながら写真のように冷やしトマトと水ナスの浅漬けといった、せめて食い物で夏を演出している今日この頃だ。
暦は9月に突入した。6枚綴りのカレンダーはもう残り2枚となったのだ。こうなるともう楽しみは正月へと一直線になる。ガンガン呑んで最高のお正月を迎えるために、仕事に全力を注ぎ込みたい。来年はまた新しいことを何本か始めようと画策していて、その下地を仕上げる4ヵ月しよう。
年初に掲げた目標もキチッと追い込まないとイカン。毎月のスタートに目を通しながら反省を繰り返しているが、なかなかうまくいかないことばかり。仕事面はもちろん、プライベートでも焦りが出てきた。ただ、長年ずっと達成できなかった体重に関しては胸を張る。そうそう、先日バーで隣に座った女の子と話していたら、某ダイエット店に翌日から通うという。前払いを完了させたその金額たるやホントかよってなものだが、彼女は燃えていた。食事を報告しなければならないから、明日からはワインもビールも呑めなくなるとのことで、焼酎などの蒸留酒を少々許されるなんて話していた。僕はビールをガンガンやりながら減量したぞエッヘンと返してみたが聞く耳なんか持っちゃいない。何度も何度も「明日から」を繰り返し、何杯も何杯もワインを呑んでグダグダになって帰って行った。彼女のスリム計画がうまくいくようにと見送ったのだった。
人それぞれに目標があり、できればいくつになっても夢を持ちたい。すぐ達成できる夢だと次を考えなければならないから、夢ってのはある程度のサイズがあった方が良いと大好きなマンガから学んだ。目標と夢の境目はどこにあるのだろうなんて考えながら、年初に書き込んだ目標リストを見るとずいぶん夢っぽいのが多いことに思わず笑ってしまった。その中にある、高校時代の体重に戻すとの目標は毎年のように掲げ、夢に近いほどに遠ざかっていたが成せばなる。この夏見事に達成した。そしてやはり、この程度を夢とは呼んではならないのである!! おおっ、なんかチョッピリカッチョいい(笑)。