カワイイローラちゃんのCMに誘われて、近所の吉野家で「麦とろ御膳」を食ってきた。いやあ、カワイイねえ…。じゃなかった、この580円はわりとお値打ちでないかなと喜んだ僕だ。店に向かいながら考えたのは、麦ご飯をどうするのだろうということ。2種類のシャリを用意するのはオペレート上無駄すぎる。注文すると少々待たされ出てきたのを見て「あー、こういうことか」と笑った。銀シャリに麦を振りかけている。つまり下の方は銀シャリだから、まずは混ぜて「いただきま~す」。
近年ベジファーストを貫いているからまずはオクラからいただく。こうした一皿がキッチリしているのが吉野家の素晴らしいところだ。次にとろろにいってみようと、おもむろに銀シャリの麦かけご飯にダーッといってみた。サクサク食感の荒おろしとのコピーがついていて、なるほどその通りだ。白いから醤油をかけてしまいそうになったが、味はしっかりとついている。食べ進めていき、最後は説明不要の牛皿を僕はローラちゃんのように上品にはいかず、またもダーッとかけていただいた。とろろ入り牛丼はうまいうまい。これまたキャッチコピーどおり、がっつりヘルシーで大満足となった。他のお客さんたちもみんなローラちゃんのCMで来た (!?) のだろう、次々とコイツをオーダーしていて、僕が食べた昼時の時間帯では半数ほどにのぼったと思う。
小学生の頃、土曜日の昼食は定番メニューのローテーションで、もっとも嬉しかったのはカレーだ。お袋が手を抜きたい日に「メンコロ買っといで」と指令がくだる、近所の肉屋の揚げたてメンチとコロッケも頻度は多かった。そしてたまに出てくるごちそうがとろろだ。家に帰って鰹出汁の香りがすれば「やったー」となる。北村家ではとろろは一家総出でのイベントでもあった。でっかいすり鉢でとろろをこれでもか~っとかなりの時間を使ってすりつぶす。そこに丁寧に取ってくれた出汁を、お玉に一杯ずつ加えながら泡がしっかり立つようにひたすらする。男衆が交代しながら約30分くらいかけて仕上げると、熱々の麦メシをお茶碗に半分ほどよそり、鰹出汁のバッチリ効いたたっぷりのとろろをかけて何杯もかき込む。とろろの日はこれ以外食卓には何もないが、僕ら兄弟は大満足の満腹となるのだ。
と、そんな幼少を思い出してしばし昭和への時間の旅を楽しんだ。生活は決して豊かじゃなかったが、心の満腹具合はかなり高かったな。久しぶりに我が家でもやろうかな。って、女房と二人じゃまったく盛り上がらないだろうな。
終電の車内で読んでしまった!( ̄▽ ̄;)
危険すぎる!(笑)
どこが危険過ぎるのでしょう? 大きなすり鉢ですかね(笑)。
基本好き嫌いの無い私ですが、とろろだけは駄目。子供の頃、口の中が痒くなった経験がありそれ以来一度も食べていません。体質なんでしょうね。
そうですか、残念です。あごにつくとかゆくなるから気をつけてますよ。