50歳の誕生日を迎えて、さてどんな音楽を聴こうかと悩み抜いて選んだのは、キヨシローさんのライブDVD『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館』だった。60歳を迎えることなく旅立ってしまった。その男の無念を胸に刻むのと、後に転移してしまうことになってしまったが、ガンの治療から復活した50代の男から学びたいと思ってのセレクトだった。見る度に思う。チャボさんとのボーカル&ギターは日本のロックシーンでもっともカッチョイイコンビだ。ちなみに男女だとシーナさんと鮎川さんで、2人のギタリストは相棒をなくしてしまったことになる。
ミックとキース、スティーブン・タイラーにジョー・ペリー、ロッド・スチュワートとロン・ウッドなどなど、ロックにおけるボーカル&ギターは、そのバンドの看板になることが多い。しっかりとしたリズム隊の上を泳ぎながら、カッチョイイところを担い暴れる姿に僕らはうっとりさせられる。中学時代から20代後半までバンド生活を送っていた僕にもいい相棒がいた。憧れのコンビに近づくことを夢見て、僕らもライブハウスがひっくり返るくらい暴れた。ヤツの肩を引き寄せて1本のマイクで歌うのもお得意のシーンで、学祭でインスタントバンドを組んだ時に初めてヤツとこれを演じたのが『雨上がりの夜空に』だった。その肩の熱は今も忘れられない。早くに逝ってしまったヤツを思い出す度によみがえってくる。と、やはり僕にとってRCは特別な存在で、50歳の誕生日をドカドカうるさいロックンロールで過ごしたのはいい選択だった。
『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館』は、チャボさん抜きで始まる。数曲後に、暗闇から彼が登場するシーンは「よっ、千両役者」ってな感じでゾクゾクもので、そこからはRCを感じさせてくれる。もし、ファンの方でこのDVDを観ていなかったらソイツは大損だぞ。ちなみに僕はブルーノート版の復活ライブも買っちまったよ。こっちも臨場感があってよいぞ。
どんなことがあっても立ち上がる強さを心に刻んでくれる。キヨシローさんはこの世から去ってしまったが、その魂はこうしていつも僕らを元気にしてくれるのだ。オイラは今日もビンビンだぜっ!!
言わずもがな。
レジェンドコンビ。
清志郎亡きあと、久しぶりに
いま麗蘭も活動し始めました。
嬉しい。
麗蘭にはまだ接していないんで、今年はチェックします。