昨日、タメ年の現役プロ野球選手、山本昌さんにインタビュー取材を敢行した。取材場所が
中日ドラゴンズのキャンプ地である沖縄であり、もったいないからレポートを長編で
送ろうというせこい魂胆で連載しているんだよーん。ところで本日はバレンタインとやら
ですな。盛り上がっていた幼き日々を遠く眺めるワタクシでございます(号泣)。
いよいよ取材の朝だ。予定通り5時前に起きて、資料を懸命にさらい、対策を練り込んで出陣だ。まずは1軍キャンプの行なわれている北谷のスタジアムへ行き、プレス申請を済ませると首にかけるプレスカードと、プレス専用ということになるのではないだろうか、ドラゴンズの帽子を渡された。バイク雑誌で行なうサーキットの取材とは当然のことながら大きく異なる。サーキットでは、事故を起こしたマシンがすっ飛んでくることが可能性として低くないため共済に強制入会させられる。ちなみに鈴鹿8耐で撮影する場合5,000円だ。キャンプ取材ではその代わりになるのが、手渡された帽子なのかもしれない。無料だ(笑)。頭を守ってさえいれば、とりあえずは大事にはいたらないということかな。
ここから2軍のキャンプ地に向かう。1軍と比べてどうこうということはない、立派な球場だ。さあ、右も左もわからない記者がひとり、修羅場に潜り込んだぞー。職員らしき人を捕まえて素性を明かすと一通りの説明は受けるものの、どうも親切な対応というのとはほど遠い。あっ、誤解のないように。別に冷たいというわけでないのですよ。野球という花形スポーツの取材現場であるから、おそらく各メディアともに先輩から後輩へと受け継がれていくものでありいちいち球団側からの説明などいらないと思われるのである。創刊号で渡辺久信さんに取材したときも思ったことだが、野球の世界(どんな世界もそうだな)独特のマスコミと選手の距離感がある。それでもあのときは3人がかりの取材だったので、わからないなりにも余裕があった。それと時間的な流れや説明は一応あったのだ。だが今回は、本人と直接やってくれとのこと。ドヒャー、そんなのってありですかー!! と、これが多分プロ野球取材のやり方なのだろう。では、とにかく突撃だ。まずは球場のどこかにいるらしい昌さんを探すことから取材がスタートした(笑)。準備体操をする若手選手の輪の外にいたーっ、昌さんがゆっくりと歩くようなペースでアップしている。1週間ほど前に足を痛めたとのことで、気遣いながらのウォームアップだ。一歩ずつを確かめるかのように進んでいく姿は貫禄さえ感じるよ。2軍とはいえギャラリーと報道陣も多い。余談ながら若い女の子が多くてさっ、一種の追っかけだよね。そんでね、肌の露出が全般多いのよ。もうね、おじさん困っちゃう。(以上、余談でした)
この日、ここにいた報道陣の中で僕は間違いなくもっとも高齢者である。それは選手の中で
もっとも高齢の昌さんの取材だから、まっいいかと不思議なオチをつける僕だった。でもね、
慣れている人間が1人そばにいてくれたらどんなに楽だろうと思うよ。勝手がまったく
わからないのだから。それでもズケズケといくことだけは躊躇せずにいこうという気持ちに
なれるのは、そりゃーさ、くぐった修羅場の数ってもんよ。カメラを買った翌日に、日本最大の
バイクイベントである鈴鹿8耐のプレスルームでカメラのマニュアルを読んでいたオレにとって
プロ野球のキャンプごとき、とのぞんだのだが…。
さあ、いよいよだねぇ、ハラハラドキドキって、そんなことないか(爆)。続く