年に1度、業界関係者を集めた年末のパーティにバンドマンとして参加する。ホーンセクションが充実したこの大所帯のバンドには、お世話になっているライターさんやメーカーの担当者たちも混じっていて、普段とはまったく異なるつきあいとなる。昨晩はこのバンドのミーティングがあって出かけてきた。
譜面と演奏曲が入ったCDがバンマスより手渡される瞬間は、スリリングであり楽しみでもある。というのも、このバンドはパーティの参加者達のためのバックバンドとして演奏するのが主な役目であり、ド演歌からムード歌謡、バリバリのロックンロールまで何でもありな選曲なのだ。加えて、バンドメンバーがヴォーカルを務める数曲があり、光栄なことに僕も毎回1曲歌わせてもらっている。これも基本的にはバンマスの指示によるもので、今年の僕の曲はちょっとリクエスト気味ながら『監獄ロック』に決まった。プレスリーの名曲だが、僕にとっては大好きな『ブルース・ブラザース』のエンディングナンバーで、映画とともに深く深く愛しているナンバーだ。しかも今回の12曲に渡るライブ(!?)のオープニングという大役でもある。しっかりと歌詞を覚えて自分のモノにして望む所存だ。
このバンドのメンバーは年上の方が多く、やんちゃ坊主のように参加できるのも楽しい。昨日の呑み会も、1人のタメ年をのぞいた5人が上だった。業界話が出そうな豪華なメンツなのに、ほとんどが音楽に関わることで終始する。楽しい宴となり今日は朝から気分がよろしい。
少し以前から僕はバンドを組もうと企んでいて、メンバーを募っているところだ。これは早くも60歳を追い込むプロジェクトのひとつで、年に1度のライブを展開しようと考えている。やる以上はしっかりと本気のロックをぶちかます。そして毎年キチンと書き下ろしのオリジナルを入れて、でもお客さんは飽きてしまうだろうからカバーも入れる。その1曲に今回マスターする『監獄ロック』が入る可能性は高い。60歳まで続ければちょうど10周年ライブで、還暦ロック…なんちゃって(笑)。