【ついに発売! 昭和40年男 2015年8月号】亭主元気で留守がいい?

昨日今日と、全国的に暑い日が続いています。自宅付近はまだ風が多少はあるので、日陰に入れば一息つけますが、ついこの間まで雨天が続いたかと思えば、連日の猛暑…。なかなか厳しい天気が続きますが、そんな時こそ熱い記事でいっぱいの昭和40年男 最新号でリフレッシュしていただければと思います。

そんなわけで本日も最新号の紹介です。一昨日以降、ブログに掲載してきた通り連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』では1986年(昭和61年)の出来事を取り上げています。

タンスにゴン 昭和40年男

みなさん、このCM、覚えてますか? そう、「タンスにゴン、タンスにゴン、亭主元気で留守がいい」のフレーズで大流行した、もたいまさこさんと木野花さん出演のこのCMが1986年に流行語大賞 流行語部門・銅賞を獲得したのです。舞台はどこかの街の駅前通り町内会婦人部。写真には「目黒信用金庫」との表記が見えるので、東京・目黒でしょうか。その終了間際に「エー、では最後に、今月の合言葉になります」との木野花さんの掛け声で上記のキャッチフレーズが唱和される――当時、木野花さんももたいさんもまだ無名な存在であり、舞台や状況もごくありふれたもので、派手さのないとてもシュールなCM。しかし、このCMが与えた影響は、費用のかかった有名タレントが出演するCM以上のものがありました。今、あらためて聞いてみると、当時よりも当事者感があって、シュールさがより伝わってくるような気がするのは私だけでしょうか。

このCMがいかにして生まれたのか、当時製作に携わっていた石井達矢さんに聞いたのがこの記事です。キーワードは「関西という土地柄」、「金鳥という企業」、「堀井組の取組」の3つ。詳しくは誌面で見ていただければと思いますが、なぜこんなユニークなCMが生まれたのか、よくわかる内容になっています。

『ゴン』CMは、その後ちあきなおみさんのシリーズ、沢口靖子さんのシリーズなど、シュールでユニークなものとして存在感を発揮していくのは御存じのとおり。そのきっかけがこの年にあったと思うと、記念碑的なCMであったように思います。石井さんへの取材は神戸で行なったのですが、自転車記事の取材との組み合わせで関西出張を組んでおり、非常にタイトな日程でした。そんななかでこのインタビューは貴重な言葉をいただけた取材になりました。それは、「言葉が残る広告をつくろう」というもの。お金がないのだから、その分、言葉が心に残るCMを。雑誌づくりをしている自分にも大きく響く取材となりました。石井さん、本当にありがとうございました。

ということで、昭和40年男最新号は発売中! ぜひ書店で手にとって見てください。

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